ジャーナリスト・有田芳生さんの総選挙(2)


昨日投票の衆議院議員総選挙で東京11区から立候補されたジャーナリスト・有田芳生さん(新党日本副代表)は、僅差の次点で、比例代表でも得票が伸びず、惜しくも当選出来ませんでした。


東京11区で当選した候補者とは、得票率は僅か1.25ポイント差、得票数は3,000票あまりの差しかありませんでした。
本当に残念です。
http://www2.asahi.com/senkyo2009/kaihyo/A13011.html


私は夕方から有田事務所に行き、事務所の隣の特別会場で皆さんと一緒に開票速報を見守っていました。
集まったスタッフ及び支援者等は30〜40名ほどにもなり、椅子が足りないので座れない方も少なくありませんでした。
草野仁さんもお越しになりました。


20時の開票開始から3時間が過ぎても有田さんと自民党下村博文氏の得票数は並んでいましたが、日付が変わってしばらくすると、テレビ朝日に続いてNHKでも下村氏の当確が報じられました。


有田さんは、「全て私の責任です」と挨拶されました。
落胆の色は見せず、むしろ明るい表情で、会場のひとりひとりと握手をされていました。
しかし、周りには涙ぐむ人ばかりでなく、号泣する人も居ました。


私は、半ば呆然としていました。
接戦になることは予想通りでしたが、有田さんの「当選=世直し開始」を皆でお祝いするつもりで行ったのです。


これまで接してきたので分かることですが、有田さんには、他者の痛みを「ひとごと」とはせず、自分の痛みのように共感する優しさがあります。
「稼げる」テレビの仕事よりも、民主党の誘いを断り、新党日本という弱小政党での「世直し」を優先することは、有田さんにとって個人的利益など全く無いかもしれません。
それでも、資金力、組織力及び政党の知名度に乏しい状況で過酷な闘いを一昨年から続けて来られたのは、有田さんの優しさによるものだと私は理解していました。


そのような有田さんのご努力が報われなかったことは、全く理不尽だと思っています。
後になって、口惜しさが込み上げてきました。


敗因は、いくつか考えられます。
雨で投票率が下がり、創価学会等の組織票を持つ自民党の候補者が相対的に有利になったこと。
自民党の候補者は地味な人物で、著名人の有田さんの立候補によっても東京11区が「注目選挙区」としてマスメディアで取り上げられることは恐らく皆無だったが(マスメディアで取り上げられていれば、組織力に乏しい有田さんに有利に働いたはず)、連続4回当選しており、強固な地盤を持っていたこと。
有田さんを推薦した民主党が一枚岩ではなく、「反有田」で動いた人々も存在していたこと。


しかし、最大の要因は「地盤、看板、鞄」に乏しい「新党日本公認」だったからでしょう。
仮に民主党を選んでいれば、小選挙区で当選できなくても比例代表で「復活当選」できたはずです。




ところで、公示日以降このブログの更新を停止していたのは、有田事務所の方から「公職選挙法上問題視される可能性がある」と言われていたためです。
有田さんの足を引っ張ることになってはいけないので、「選挙期間中更新しないこと」を告知することも出来ませんでした。
普段からこのブログをご覧いただいている方は不審に思われたことでしょう。申し訳ありませんでした。




明日以降、このブログで有田さんの選挙の様子を記録を兼ねてご報告するつもりです。