「日本未来の党」から、「生活の党」へ!


日本未来の党」の「分党」によって「生活の党」が結成されたことについて、ほとんどのマスメディアが、また「壊し屋」などのレッテルを貼って小沢一郎氏を叩いています。


小沢氏が党首を務めたいくつもの政党は、他党(新進党民主党および未来の党)と合流したものもあります。これは、「壊した」のではありません。形を変えて存続しているのです。
また、新進党民主党および日本未来の党が分裂した経緯も、小沢氏が「壊した」のではなく、小沢氏以外の人物によって「壊された」あるいは複数の要因によって「壊れた」と見るべきで、小沢氏ひとりに原因があると決め付けるのは不当だと私は思います。


日本未来の党分裂を、「小沢一郎政党交付金ネコババするために行なった」との中傷もありますが、未来の党に合流する前から、「国民の生活が第一」は、来年以降に政党交付金の対象となりうる規模の政党だったのです。
民主党を今年離党した「国民の生活が第一」の結党メンバーは、今年は政党交付金の対象ではなかったため、今月の総選挙で、未来の党は、資金面でも不利な闘いを強いられました。理念および政策よりカネを重視するのであれば、昨年のうちに離党して、今年から政党交付金を得ていたのではないでしょうか。
政党交付金については、総務省のWebページをご覧ください。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/naruhodo02.html#chapter1


小沢グループによる乗っ取り」が根拠のない中傷であることは、京野公子さんも指摘しています。
https://twitter.com/kyonokimiko/status/284457926377238528


しかも、未来の党は多額の負債を抱えているはずです。恐らく、来年の参議院選挙までの政党交付金は、借金の返済で消えてしまうでしょう。生活の党は、来年の参議院選挙でも資金難に苦しめられそうです。
未来の党の借金については、三宅雪子さん、中村哲治さんが指摘しています。
https://twitter.com/miyake_yukiko35/status/284547392336969729

112人も落選し、比例区だけでも3億円余りの供託金の没収がされていて、「未来の党」は現時点で億単位の負債を負っていると思われます。党会計を党幹部で支えていく必要があるのは当然のことですし、党幹部で負担をしきれない部分については、党を党員全体で支えていく必要があります。
代表である嘉田さんや副代表である阿部さんが、党本部が負担すべき供託金相当の負債について自分は知らないとして未来の党を去ることも許されません。だからこそ「分党」でもあるのでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20121226


28日の時事通信の記事より。

生活の所属国会議員は衆参合わせて15人。未来の国会議員は阿部知子衆院議員だけとなった。未来が政党要件を満たさず、政党交付金も支給されなくなったことに関し、生活の森代表は「負担は全て私たちが負う。嘉田氏には身軽になっていただく」と述べ、生活が衆院選にかかった費用などを全て負担することを説明。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012122800730&j4


では、何が未来の党分裂の原因なのか。
その大部分は、代表を務めていた嘉田由紀子さんの言動にあるようです。
関連ツイートをまとめましたので、よろしかったらご覧ください。
http://togetter.com/li/429673