重大な人権侵害の被害者は、「スマイリーキクチさん」だけではない!

19日の日本テレビザ!世界仰天ニュース」が、お笑い芸人・スマイリーキクチさんへのインターネットでの中傷について取り上げました。
スマイリーキクチさんへのインタビュー記事を読むと、「匿名の加害者たち」のメディアリテラシー欠如および無責任な態度が、見て取れます。

この件はインターネット上での誹謗中傷被害で加害者が一斉に検挙された日本初の事件としてメディアでも大きく報道された

http://www.ntv.co.jp/gyoten/oa/121219/06.html

摘発された19人全員に名誉毀損や脅迫の行為があったことは認められたものの、すべて不起訴処分となった。キクチさんに対する誹謗中傷や脅迫の書き込みをした人たちはほかにもいるため、一部の人だけを起訴すれば「不公平」だと抗議される恐れがある、という担当検事の判断だった

http://www.jinken.ne.jp/flat_now/kurashi/2011/11/25/1335.html

今現在でもインターネットの誹謗中傷に苦しんでいる人たちが大勢います。
このような経験をするのは僕一人で十分です。
人の人生を潰そうとすれば、自らの人生も潰してしまいます。
だから、誹謗中傷はやめてください。

http://ameblo.jp/smiley-kikuchi/entry-11430681794.html


スマイリーキクチさんは名誉回復に成功したようですが、いまだに中傷され続けている人もいます。


代表的なのが、衆議院議員・小沢一郎氏です。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20110706/p1
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/archive?word=%be%ae%c2%f4%b0%ec%cf%ba


検察は、政治資金規正法の軽微な違反については、小沢氏以外の政治家にも多数見られるにもかかわらず、小沢氏を強制捜査し、小沢氏の秘書を逮捕しました。
その上、虚偽の報告書を作成し、検察審査会での決定を強制起訴に誘導したことも疑われています。
スマイリーキクチさん中傷の加害者には「誹謗中傷や脅迫の書き込みをした人たちはほかにもいるため、一部の人だけを起訴すれば「不公平」だと抗議される恐れがある」と判断した検察。あまりにも酷いダブルスタンダードです。
小沢氏に対しては、「匿名の加害者たち」だけでなく、マスメディアもこぞって「政治とカネ」のレッテルを貼って、長期間に渡って叩き続けました。
これほど重大な人権侵害に加担するマスメディアが「人権尊重」を唱えることも、酷いダブルスタンダードです。


小沢氏を支持する前衆議院議員三宅雪子さんも、匿名の加害者によるインターネットでの誹謗、中傷に苦しんできました。雑誌などにも、三宅さんに関する虚偽の内容の記事が掲載されたようです。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/archive?word=%BB%B0%C2%F0%C0%E3%BB%D2%A4%B5%A4%F3%A4%CF%A1%A2%A4%CA%A4%BC%C3%A1%A4%AB%A4%EC%A4%EB%A4%CE%A4%AB


三宅さんのお名前でツイッターのツイートを検索すると、今月の衆議院議員総選挙の選挙期間は三宅さんへの応援メッセージが大部分でした。
ところが、1週間前、三宅さんの落選が決まった直後には、大量の中傷ツイートが発生していました。
この問題の根深さを、改めて思い知らされました。


「人の人生を潰そうとすれば、自らの人生も潰してしまいます」スマイリーキクチさんは述べていますが、現実はそうではなく、「人の人生を潰そうと」する連中は、自分の身を安全地帯に置いています。だから、無責任な行為を繰り返せるのです。
何よりも、メディアリテラシーの重要性を、痛切に感じます。