小沢一郎氏と自由報道協会


自由報道協会は、民主党元代表小沢一郎氏を支持しており、批判的視点を欠いている。そのような態度は、ジャーナリストとして好ましくない」と考える人も、かなりいるようです。そう思われても仕方ない状況があるかもしれません。


しかし、客観的な事実と個人の主観は峻別しなければなりません。
自由報道協会は、小沢一郎氏の記者会見を何度も開催している」というのが、客観的な事実です。


自由報道協会会員の大多数は、恐らく「自分たちは、小沢氏を盲目的に支持しているわけではなく、批判的視点を失ってはいない」と主張するでしょう。これは、個人の主観です。


一方、自由報道協会を批判する人々の大多数は、恐らく「自由報道協会には、明らかに小沢氏への批判的視点が欠如しており、あまりにも小沢支持に偏っている」と主張するでしょう。これもまた、個人の主観です。


私は「自由報道協会の立場にも、それなりの論拠がある」と考えており、それを否定するつもりはありません。
マスメディアの大多数が、異常なまでの「反小沢一辺倒」なので、自由報道協会が「反小沢」の立場をとらないことは、必ずしも「ジャーナリストとして問題のある偏り」とは言えないでしょう。


ですが、私は「自由報道協会は素晴らしい」と考えてはいません。自由報道協会会員には、私が全く支持できない人もいます。
それでも、社会にとって必要な存在だと思っています。大多数のマスメディアの存在意義を否定しないのと同じです。完全無欠な組織など、存在しえないのですから。