笑える「ポスト谷垣」の顔ぶれ


読売新聞の記事(今日)

 9月の自民党総裁選に向け、町村派会長の町村信孝官房長官が派内の議員に立候補の意思を伝えていたことが12日、分かった。
(中略)
 党内では9月を前に、「ポスト谷垣」の動きが表面化している。最大派閥(43人)を率いる町村氏が出馬すれば、総裁選の有力候補に浮上するとみられるが、派内の雰囲気は歓迎一色ではない。同じ派の安倍元首相を推す声が保守派を中心に出ているためだ。安倍氏自身も周囲に「総裁選への対応は決めていない」と語るなど、含みを持たせている。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120312-OYT1T01215.htm


神奈川新聞の記事(2011年12月18日)

 自民党甘利明経済産業相衆院比例南関東)は17日、「経済を中心に日本を再興するプランをつくっており、実行の手段には自分でやるという選択肢もある」と述べ、来年9月予定の総裁選出馬に意欲を示した。立候補に必要な20人以上の推薦人が集まるかは「今から数を数えても仕方がない」とするにとどめた。神奈川新聞社の取材に答えた。
(中略)
 次回総裁選に向けては、石破茂政調会長が派閥横断の勉強会を発足させて存在をアピールしているほか、石原伸晃幹事長も「谷垣禎一総裁が出ない新たな局面があれば立候補したい」と意欲を示している。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1112180006/


派閥のトップなのに前回の総選挙において小選挙区で敗れた町村氏。
体調不良を理由に突然総理大臣の職を投げ出した安倍氏
父親が注目されても自分は目立たない石原氏。


驚いたのは、甘利氏が立候補を示唆したことです。閣僚経験者ではあっても、「選挙の顔」になれる人物とは到底考えられません。泡沫候補と見られることは確実でしょう。しかも、石原氏と同じ派閥(旧山崎派)の所属です。
マスメディアへの露出を増やし、次の総選挙での立場を有利にしたいからとしか思えません。


この甘利氏は、民主党所属の衆議院議員・三宅雪子さんの「転倒事故」の際、「はめられた」などと主張していました。しかし、わざわざ甘利氏をはめることなど、ありうるのでしょうか。その甘利氏の主張は、無責任と言わざるをえません。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/archive?word=%BB%B0%C2%F0%C0%E3%BB%D2


神奈川新聞では、甘利氏がTPP参加の必要性を強調した、と報じていますが、その「必要性」の根拠は、かなり的外れに思えます。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1112180007/


「ドングリの背比べ」の次期総裁候補の顔ぶれを見ても、自民党に総理大臣の適任者がいないことは明らかでしょう。
民主党にも、総理大臣として確実に国民から広く支持される議員はいません。小沢一郎氏は適任者と思いますが、マスメディアなどによる「抹殺キャンペーン」により、高い支持率を得るとは考えにくいです。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/archive?word=%be%ae%c2%f4%b0%ec%cf%ba


そのような現状が、「民主党でも自民党でもない勢力に期待する」という世論調査結果に反映されているのでしょう。
しかし、橋下徹の「大阪維新の会」または「みんなの党」などの政党に政権担当能力があるとは、とても思えません。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20120214/p1
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/archive?word=%A4%DF%A4%F3%A4%CA%A4%CE%C5%DE


私は、民主党を「第2自民党」にしてしまった人々(暴走イノシシ・野田佳彦氏など)が自民党に移籍すれば、対立軸が明確になって良いと考えています。
「小沢氏を中心にした民主党」対「その他大勢の自民党」の構図です。


「TPP反対」対「TPP賛成」
「性急な消費税増税反対」対「速やかな消費税増税賛成」
脱原発」対「原発推進
国民の生活が第一」対「国会議員の生活が第一」


このような対立軸となり、有権者にとって選びやすくなるはずです。