衆議院議員・三宅雪子さんは、なぜ叩かれるのか(3)


前回の記事を投稿してから、衆議院議員・三宅雪子さんご本人とツイッターのダイレクトメッセージをやりとりさせていただいて、多くの驚くべき新情報を教えていただきました。
しかし、無名の個人のブログであっても「週刊新潮」の記者の目に留まるかもしれません。
そうなれば、週刊新潮は曲解し、また三宅さんを誹謗中傷する記事を掲載するかもしれないので、「新情報」の一部を慎重に公表します。


「転倒騒動」については、三宅さんのブログおよびウィキペディアにも記載されていますが、内閣委員会の議場に委員ではない三宅さんが入ったことなどは、党内での指示に基づいたものであり、三宅さんご自身の意思ではないそうです。委員ではない野党議員も大勢いたとのことでした。
また、車椅子を利用したことは、松葉杖の使い方に慣れておらず歩行に時間がかかりすぎたため、同僚議員に無理やり乗せられたという経緯であり、騒動を大きくするような意図はなかったそうです。
http://www.miyake-yukiko.com/blog/post-320.html
http://www.miyake-yukiko.com/blog/post-325.html
http://www.miyake-yukiko.com/blog/post-330.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%AE%85%E9%9B%AA%E5%AD%90%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%AE%E8%BB%A2%E5%80%92%E9%A8%92%E5%8B%95


「転落事故」については、私は「三宅さんが酔っていたこと」が原因だと思い込んでいたのですが、そうではないそうです。新聞記事に記載がありましたが、三宅さんによると「携帯電話を拾おうとして誤って転落した」とのことです。事故の前に、三宅さんはツイッターで「人生最大の裏切りを受けた」と述べられていました。「人生最大の裏切り」と思える嫌がらせがあり、そのことも影響したようです。子供の頃は木登りばかりするなど、もともと危険をあまり恐れないパーソナリティー(登山家または冒険家などに見られるタイプ)であったことに、「辛い出来事」という要素が加わったことで起きた事故だったようです。そのような心理状態に陥ることは、十分ありうると私は思います。
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20101104-698111.html


見落としていたのですが、三宅さんは、ブログで以下のように述べられています。

お詫び行脚で驚いたのは、まれにお酒が今回の事故の原因と思っている方が

いらっしゃることです。

ある方がおっしゃったという、お酒、薬、ツイッターなどは全て関係がありません。

ただ、バランスをくずしたことによる事故でした。

確かビール一杯、チューハイ一杯、マッコリを少し飲んだだけでしたが、

お店のママがテレビ朝日のインタビューに『三宅さんは酔ってなかったよ』と

答えてくれていたおかげで、だいぶ誤解が解けました

http://www.miyake-yukiko.com/blog/post-423.html


転倒騒動で、私が自民党議員・甘利明氏の「(三宅さんに)はめられた」との主張に説得力を感じない理由のひとつは、甘利氏を「はめる」ことが、民主党または三宅さんにとって、特に利点があるとは思えないことです。全く利点がないとは言い切れませんが、甘利氏が「大物政治家」と呼ばれることはまずないでしょう。
自民党の総裁または総裁候補であれば、そのイメージを悪くする動機が民主党にあるかもしれませんが、甘利氏は閣僚経験者であっても、自民党には多数の閣僚経験者が在籍しています。甘利氏は、その一人にすぎません。その甘利氏をわざわざ「はめる」ことは、考えにくいです。
このブログの前回および前々回の記事で述べたとおり、三宅さんの転倒に特に不自然な点はありません。
三宅さんも、「私がそんなことをする必然性もまったくありません」と述べています。
http://www.miyake-yukiko.com/blog/post-325.html


「はめられた」との主張は、客観的には甘利氏の主観でしかなく、仮に「三宅さんの自作自演」だったとしても、その意図が三宅さんにあったと立証することは不可能です。甘利氏は「はめられた」と主張するのであれば、それが事実であると証明する責任があるはずですが、証明できるはずもありません。だから、初めから、そのように主張すべきではなかったのです。甘利氏の対応は極めて無責任だと言わざるをえません。


甘利氏は、自分への懲罰動議が提出されたことに不満だったのでしょう。しかし、抗議したいのであれば、「民主党は、私が初鹿明博氏を押したことが三宅さんの転倒の原因だと主張するが、私にはそうは思えない。民主党は、その証拠もないのに、私への懲罰動議を提出した。これは不当で、認められない」とでも述べれば良かったのではないでしょうか。
証拠もないのに、甘利氏は「はめられた」「カメラが入っている中で映像を作られた」などと述べ、その文書は今でもインターネットで公開されています。私は、甘利氏の国会議員としての適格性を疑います。


最大の問題は、この甘利氏の、甘利にも、もとい(笑)あまりにもお粗末な対応にあると私は考えています。
本来、甘利氏こそが非難されるべきですが、メディアリテラシーの欠如した人々などから、三宅さんが叩かれることになってしまいました。
「自作自演」の証拠などなく、様々な「状況証拠」は、三宅さんの転倒が自作自演ではないことを示すものがほとんどです。
負傷された三宅さんへの誹謗中傷は全く理不尽であり、それを私が目にするとき、大変不愉快な気持ちになります。


三宅さんのお立場は、「松本サリン事件」の冤罪被害者・河野義行氏に近いと思います。事件発生直後、警察は河野氏を犯人と決め付け、マスメディアは警察発表を鵜呑みにし、その報道を見聞きした人々のほとんどは「河野氏が真犯人だ」と思い込んでしまったでしょう。妻を殺された河野氏は、松本サリン事件の被害者であったのにもかかわらず、冤罪の被害も受けてしまいました。まさに「泣きっ面に蜂」です。
地下鉄サリン事件」以降、松本サリン事件もオウム真理教による犯行であることが判明し、河野氏は汚名返上できました。
http://www2k.biglobe.ne.jp/~ndskohno/


しかし、三宅さんは「自作自演ではないと証明すること」ができません。そのようなことを証明するのは不可能です。そのため、現在でも三宅さんを誹謗中傷する情報が、インターネットのあちこちで見受けられます。三宅さんの「泣きっ面に蜂」の状況を変えることは困難です。
インターネットは既に広く普及していますが、それを利用するのはメディアリテラシーを養ってきた人ばかりではありません。メディアリテラシー教育が必要です。
多数のインターネット利用者が、特定の著名な個人を一斉に攻撃する現象が度々発生しています。「攻撃しても反撃されない」という安心感が、そうさせているのでしょう。ほとんど落ち度のない、あるいは全く落ち度のない相手に対しても、です。
恥知らずな連中に、私は腹立たしい思いでいっぱいです。