死亡したビンラディン、殺害したアメリカ。どちらも正義ではない!


オバマ大統領、ビンラディン殺害を発表。これまで、度々死亡または重病の可能性が報じられましたが、今回こそ事実なのでしょう。
9.11事件(アメリ同時多発テロ)から10年。今年7月に始まるアフガニスタンからの駐留米軍撤退の目前で、アメリカには最高のタイミングだったのでしょうか。
http://www.asahi.com/international/update/0502/TKY201105020162.html
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110502/mds11050212370003-n1.htm
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011050200235
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110502/k10015669771000.html


アメリカが正義だとは思いません。しかし、アルカイダもまた正義ではありません。「自分(たち)が正義だ」と信じて疑わない人間(集団)は、オウム真理教および統一教会などのカルト同様、危険です。


アメリカを憎むのは勝手ですが、闘う方法はいくらでもあるのに、アメリカで多数の人を殺し、アフガンでも身を隠したまま大勢の同胞までも犠牲にした男。「他者は何人死んでも構わないが、自分が死ぬのは嫌だ」と考える輩だったのでしょう。
それでも、このような者を英雄視する連中によって、今後もアメリカへの攻撃の試みは続けられるのでしょう。


「テロによる死者数より、テロを撲滅しようとする軍事行動によって死ぬ人の方が多い」との指摘もあります。それでも、アメリカには泣き寝入りはできないでしょう。
http://agora-web.jp/archives/1308615.html


ビンラディンの死は当然の報いでしょうが、悲劇が更なる悲劇を生む悪循環は、簡単には断ち切れません。