「小沢一郎叩き」で「時の人」となった生方幸夫氏の窮地(2)


民主党元代表小沢一郎氏を叩いて一躍「時の人」となった生方幸夫氏。
自らへの疑惑に対しブログで釈明していますが、苦しい言い訳にしか見えません。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101022-OYT1T00014.htm
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20101019-OYT8T01190.htm

10月21日(木)
 昨日の新聞で私の選挙運動費用収支報告書についての報道がなされました。趣旨は報告書の一部に誤記があったのではないかという指摘です。コメントを出しておきましたが、私としてはそのような誤記は無かったと信じております。しかし、報道がありましたので、秘書にきちっと精査をして報告するように言ってあります。
 私は選挙をもう5回もやっております。お陰様で選挙の時にはたくさんのボランティアの方が応援にかけつけてくれるようになっています。ポスティングや駅立ちなど選挙前の政治活動まで含めると、おそらく延べ数百人以上の人が参加をしてくれます。
 選挙事務所では選挙事務を手伝ってくれる人を事前に登録します。その人たちに選挙後に人件費を支払う仕組みになっています。私の選挙事務所でも、数十人の人を登録していたとのことです。
 前回の選挙は4年のブランクの後の当選ということで、選挙が終った後の事務作業もひと際多かったものと想像されます。そんな中で誤記が生じてしまった可能性もありますが、調査を待たなければなりません。
 小沢元幹事長の政治とカネの問題を指摘してきた私が、選挙資金の問題で指摘を受けるのは誠に申し訳ない気持ちです。お叱りのメールも頂いております。しっかりと反省すべき点は反省すると共に、一層、資金管理をしっかりとやっていきたいと思っています。

http://ubukata.news.coocan.jp/cgi-bin/blog2/diary.cgi?no=340


生方氏のブログの過去の記事も読んでみました。

 確かに、小沢幹事長の政治資金問題について、検察がやや暴走気味だという面は否定できません。どのマスコミ報道も元をただせば検察のリークによって構成されています。本来、検事は起訴状で勝負をします。それまでは事件について、一切口を噤むというのが常識です。
 それを無視して、一方的に事実関係が立証されていないことを意図的にリークするのは、捜査の常道に著しく反しています。そこに検察のある種の“悪意”を感じるのは私だけではないでしょう。
 しかし、小沢さんの発言、さらにそれを擁護した形の鳩山発言に全面的に賛成できるかといえば、そうもいきません。まず、鳩山総理は検察も含めた行政の長です。それがいわば、自分の指揮下にある検察に対して、大いに戦って下さいと幹事長を励ましたのは明らかに行き過ぎです。
 また、小沢幹事長も第一にするべきは、きちんと国民に納得のいくような説明をすることです。通帳を見せたから、そのお金はやましいお金ではない、といっても、残念ながら、それだけでは納得できません。

http://ubukata.news.coocan.jp/cgi-bin/blog2/diary.cgi?no=304


検察に批判的な記述があったことは意外でした。
しかし、小沢氏に「きちんと国民に納得のいくような説明をすること」を要求しているのは筋違いです。小沢氏が説明しているのに「やましいお金」と検察が疑うのであれば、「やましい」ことを立証し、説明しなければならないのは、検察です。「どうすれば納得してもらえるか」など誰にも分からないのに、それを要求することに「ある種の“悪意”を感じるのは私だけではないでしょう」(笑)

 一番大事なことは、この事件の捜査によって政治に対する信頼が著しく低下したことです。
 報道のどこまでが事実で、どこからが虚偽であったか、私には調べようがありませんが、少なくとも巨額のお金が政治資金として流れているということだけは、事実だったようです。
 不起訴で終わったということは、このお金の流れの源流がどこにあり、どこへ向かっていたのかなどの詳細が、ほぼ分からなくなってしまったということを意味します。

http://ubukata.news.coocan.jp/cgi-bin/blog2/diary.cgi?no=306


証拠を捏造してまで無実の人を陥れようとする検察の捜査対象になっただけで、その政治家を寄ってたかってリンチにするような社会の現状こそが問題です。
小沢氏関連の「事件」の構図は、厚生労働省元局長・村木厚子氏の冤罪とそっくりなのです。
「巨額のお金が政治資金として流れている」だけなら、道義的責任に関わるかもしれませんが違法性はありません。それを、刑事事件のプロセスと区別せずに論ずることに「ある種の“悪意”を感じるのは私だけではないでしょう」(笑)

 幸い、私は小沢体制を批判していましたので、自分が演説をするときには逆風を感じませんでした。しかし、参議院候補などに聞くと、民主党に対する批判は本当に激しいものがあったということです。
 それが、鳩山さんと小沢さんが辞めた途端にピタッと終った、鳩山総理の辞任だけだったらこうはならなかったはずです。いかに小沢さんの手法に対する批判が大きかったかが、分るというものす。

http://ubukata.news.coocan.jp/cgi-bin/blog2/diary.cgi?no=325


「いかに小沢さんの手法に対する批判が大きかったか」???
小沢氏の手法の何が批判されたのでしょうか。
検察およびマスメディアにより「小沢=汚いカネ=巨悪」のイメージが浸透してしまっただけではないでしょうか。
中傷ととれる記述に「ある種の“悪意”を感じるのは私だけではないでしょう」(笑)

 やはり政治の信頼を回復するためには少なくとも小沢さんは民主党議員としての活動は自粛していただくしかないと思います。私個人としては小沢さんは裁判に専念するために議員辞職をするのが最も適当だと思いますが、最終的には小沢さん個人の判断ということになると思います。でも最低、民主党を離れるのが当然でしょう。
 私が繰り返し、小沢さんに国会できちんと説明して欲しいと言ってきました。それに対して小沢さんは、検察が何年間も捜査して不起訴にしたのだから、自分の無罪は証明されていると発言してきました。今回は国民が起訴、小沢さんの言葉を借りれば、“有罪”と判断したわけですから、それについての弁明をしなければなりません。

http://ubukata.news.coocan.jp/cgi-bin/blog2/diary.cgi?no=339


生方氏は、無罪が確定した村木厚子氏も起訴された時点で厚生労働省を退職すべきだったと考えるのでしょうか。馬鹿げています。
今回の疑惑で、もし生方氏が起訴されれば議員辞職しなければならないはずですが、その覚悟はあるのでしょうか。
検察審査会は、国民の「ごく一部」で構成されるものでしかなく、それを国民の総意であるかのように述べることに「ある種の“悪意”を感じるのは私だけではないでしょう」(笑)