厚生労働省元局長「事件」と小沢一郎「疑惑」の構図はそっくり(1)


今日、厚生労働省元局長の村木厚子氏に、予想通りの無罪判決がありました。
さすがに判決が出れば、検察と結託しているマスメディアでも検察批判を少しは行なっています。
これで、検察がいかに悪質で杜撰な捜査を行なっているかが多くの人々に知られたことでしょう。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100911k0000m040103000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0910/OSK201009100056.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2010091000543


週刊朝日編集長・山口一臣氏のブログより。

 あらかじめ事件のストーリーを決め、それに沿った調書をデッチ上げる。関係者を呼びつけ脅し、利益供与をほのめかしながら作文する。まさかそんなことまでしているとは想像だにしていませんでしたが、村木さんの事件によって多くの検面調書(検察官が録取する調書)が実は証人の供述に基づくものでなく、検事自身の作文だったことが明らかになりました。これら検察の独自捜査特有の手法が今回、たまたまバレただけのことで、特捜検事にとっては日常的なことだったのです。

(中略)

 端的に言うと、検察は長年にわたって裁判所を騙し続けてきたわけです。村木さんの事件によって、それが白日の下にさらされることになっただけのことなのです。村木さんの主任弁護人である弘中惇一郎(ひろなか・じゅんいちろう)さんは鈴木宗男さんの弁護人でもあります。弘中さんは、「鈴木さんの事件と村木さんの事件は、まったく同じ構図だ」と話しているそうです。

(中略)

 こうした冤罪を防ぐためには、取り調べの可視化を急ぐしかないでしょう。元検事で弁護士の郷原信郎さんも、「私は、まず検察独自捜査、つまり特捜捜査の取調べを、一般事件に先行して、被疑者、参考人ともに全面可視化すべきだという意見です」とツイッターで述べています。

 検察の独自捜査は問題はそれだけではありません。選挙によって選ばれた国会議員を恣意的に葬ることも可能です。それをやろうとして失敗したのが、民主党小沢一郎前幹事長を狙い撃ちした西松建設事件であり陸山会事件でした

http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2010/09/post_96.html


弘中惇一郎氏の「鈴木さんの事件と村木さんの事件は、まったく同じ構図だ」とのコメントが紹介されていますが、小沢氏の秘書が逮捕された「事件」ともそっくりだと思うのです。


民主党参議院議員の石井一氏を狙った検察により逮捕、起訴されたのが村木氏でした。
同じく検察が小沢氏を標的にするも起訴できず、小沢氏以外の議員関係にも見られる「記載ミス」または「記載漏れ」を理由に小沢氏の秘書および元秘書(現衆議院議員)を逮捕したことで、小沢氏は現在の民主党代表選挙でも「政治とカネ」「古い政治」などと批判されています。


山口氏のブログでは「それをやろうとして失敗した」とありますが、検察による小沢氏の狙い撃ちは半分成功しているのではないでしょうか。小沢氏は、昨年総理大臣就任目前で代表辞任に追い込まれ、現在の代表選挙でも大変な逆風にさらされています。
民主的な選挙ではなく、検察およびマスメディアが政治家の生殺与奪の権を握っているのは、恐ろしい状況です。


今こそ小沢氏は検察を徹底的に批判し、「政治とカネ」「クリーンな政治」との発言を繰り返す菅直人氏および菅氏の支持者の認識不足を指摘すべきでしょう。