民主党反転攻勢で、窮地に陥る自民党


鳩山由紀夫氏の総理大臣辞任で、今度は自民党が窮地に陥りそうです。
現在の執行部は、総裁・谷垣禎一氏を始め「地味党」と言いたくなるような顔ぶれで、政党支持率は低迷しており、来月の参議院選挙で勝てる可能性は少ないからです。
選挙後に総裁が交代しても、次々と改革を進める民主党を上回る「希望」を提示できるとは考えにくいのです。

 衆院解散要求にしても、自民党衆院選公認候補となる小選挙区支部長はまだ3分の1が決まっていない状態だ。党幹部の一人は「ダブルになったら準備ができていないから大変だ」と本音を漏らす。
 民主党代表選は、有力視される菅直人副総理財務相が出馬を表明。自民党内では「新代表が菅氏なら戦いやすいが、若い『前原誠司代表−細野豪志幹事長』のコンビだとやりにくい」との見方もあるが、菅氏がトップとなっても一定の刷新効果は見込まれるだけに警戒感は根強い。
 国会対応などで党の存在感をアピールできていない大島理森幹事長や川崎氏への不満はくすぶっており、次期政権の支持率次第では、いったん収束した執行部交代論が再燃する可能性もありそうだ。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010060201053


「新代表が菅氏なら戦いやすいが、若い『前原誠司代表−細野豪志幹事長』のコンビだとやりにくい」との自民党内の声の本音は、「くみしやすい前原氏が代表になれば有難い」ということだろうと考えています。


馬鹿正直な国土交通大臣・前原氏は、「八ッ場ダム問題」を、わざわざややこしくしました。
民主党代表だったときの「偽メール問題」への対応は、最低でした。結果、代表辞任に追い込まれ、国会で質問した永田寿康氏は、議員辞職後に自殺しています。


前回の民主党代表選挙で、自民党内で「岡田克也氏なら困る」との見方があると報じられましたが、田中良紹氏のブログを読み、「鳩山氏より岡田氏の方がやりやすい」というのが本音だったのだろうと思いました。
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/05/post_161.html


田中氏のブログでは菅氏も批判されていますが、現状では菅氏のみが適任でしょう。
以前の代表辞任の原因になった「年金未納問題」は、実は未納ではなく役所の事務手続きミスだったことが後に明らかになっています。