鳩山由紀夫氏、薄氷の辞任劇?


鳩山由紀夫氏、ついに内閣総辞職を決断しましたが、ジャーナリスト・有田芳生さんによると、一昨日までは続投するつもりだったようです。
http://twitter.com/aritayoshifu/status/15255501957

 首相の座に固執する鳩山由紀夫首相。参院選前の退陣を迫る小沢一郎民主党幹事長。党内が息を詰めて見守る中、密室で展開した政権のトップ同士の暗闘は、1日夜の段階では、首相が逃げ切るかに見えた。一夜にして情勢を一変させたのは、首相の不用意なしぐさだった。

 ◇輿石氏ら参院に危機感

 「両院議員総会で代表解任動議を出せば通ってしまうよ」。小沢氏が電話でこう言って辞任の決断を促すと、首相は「分かりました」と答えるしかなかった。この電話会談は2日早朝にあったとみられる。

(中略)

 1日、2度目の会談は30分にわたったが、首相は続投の姿勢を崩さなかった。小沢、輿石両氏がぶぜんとした表情で出てきたのに対し、首相は「続投ですか」との記者団の問いに、笑みを浮かべ、勝ち誇ったかのように左手の親指を立てた。

 ◇「ちゃめっ気」が命取りに

 首相の姿をとらえた映像は1日夜、幾度となくテレビで流れ、首相秘書官の1人は「辞める気がないということだ。ちゃめっ気だ」と解説した。しかし党内の受け止めは冷ややかだった。「自分の進退問題なのだから神妙にするものだ。首相のやることじゃない」。首相続投もやむを得ないと、比較的冷静だった衆院側にも怒りと反発の声が広がり、首相の運命は暗転した。

(中略)

 首相は2日夜、記者団に、小沢氏らに辞意を伝えたのは5月31日の3者会談と主張、「自分が身を引くのが国益につながる」と辞任はあくまで自身の判断と強調した。しかし、首相はこの会談の直後、「厳しい局面だが、3人で頑張ろうということになった」と説明。続投は「当然だ」とまで語っていた。首相の発言は最後の最後まで、猫の目のようにくるくると変わった。(2010/06/02-21:03)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010060201012


「親指立てポーズ」がなければ民主党参議院選挙で「バンザイ突撃」になったということでしょうか。「九死に一生」と思ってしまいました。
もちろん、「総理大臣民主党代表を代えれば安心」ではありませんが、惨敗にはならないでしょう。


「在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定」の1頁から2頁にかけて、「グアムが合衆国海兵隊部隊の前方での駐留のために重要であって、その駐留がアジア太平洋地域における安全保障についての合衆国の約束に保証を与え、かつ、この地域における抑止力を強化するものであると両政府が認識している」とあります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/shomei_43.html


それにもかかわらず、鳩山氏は「抑止力」を理由に、自民党政権と同じ「県内移設」を決めてしまいました。


マスメディアの「鳩山叩き」には相当問題がありましたが、普天間問題への対応はあまりにもつたないもので、民主党のためではなく、日本のために、内閣総辞職しかありませんでした。


明日決まる新内閣の人事、「普天間基地移設問題」に関わった外相と防衛相、「八ッ場ダム問題」をややこしくした馬鹿正直な国土交通相マニフェスト記載の「取り調べの全過程の可視化」を勉強会で再検討している法相は交代させるべきです。官房長官については、言わずもがなのことでしょう。「官邸崩壊」の元凶とされる官房長官が再任される可能性はないでしょうが…


もちろん、後継首相は、これらの「問題閣僚」以外から選ばれるべきだと考えています。