米国人は「温暖化人類原因説」「進化論」に否定的?

地球温暖化は自動車や産業など人間の活動が原因だと考える米国人が、ここ2年で初めて少数派に転じたことが、米テレビ局CNNと民間調査会社オピニオン・リサーチ(Opinion Research Corporation、ORC)が7日に発表した合同世論調査で明らかになった。

(中略)

地球温暖化は人間の活動とは無縁で自然変異によるものだと考える米国人は、2年前の20%から微増した22%だった。一方、地球温暖化には全く根拠がないと信じる人の割合は23%から31%にまで増加した

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2672415/5009392


太陽活動の活発さは黒点の数に比例するのですが、今年は黒点が少なく、温暖化どころか「ミニ氷河期に入る可能性」さえあることを、このブログで以前投稿しました。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20090603/p1

 米世論調査企業ギャラップ(Gallup)が11日に発表した調査結果によると、進化論を信じていると答えた米国人は、わずか40%だったという。過去10年間に行われた調査においても、44-47%の人が、神が過去1万年ほどの間に、人間を現在のような形で創造したと信じていると答えている。

 米国では、学校で進化論についてはあまり教えられてはいないほか、多くの宗教団体がキリスト教の聖書の字義通りの解釈を主張している。

(中略)

 1968年になり、米最高裁はようやく、進化論を教えることを犯罪だとしていたアーカンソー(Arkansas)州法を無効とする判決を下し、政教分離の政府の下で進化論を教えることを禁止するのは違憲だとする判断を示した。

 その後、米最高裁は1987年、聖書の天地創造説を学校で教えることを強制するのは、公教育システムの中で宗教を奨励することにつながるとして、違憲であるとの判断を示した

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2571436/3785758


今年は、イギリスの生物学者ダーウィンの生誕200周年、「種の起源」出版150周年にあたるそうです。しかし現在も、米国人では、進化論の否定派が約半数、肯定派が半数に満たないというのは驚きです。同様の調査結果は、数年前にもありました。


米国では、大統領の就任式でも聖書が用いられます。信教の自由は保証されているのでしょうが、事実上キリスト教(主にプロテスタント)の国です。
その米国が軍隊を駐留させているアフガニスタン及びイラクイスラム教徒にとっては、「キリスト教イスラム教の宗教戦争」としか思えないかもしれません。前大統領・ブッシュの「米軍を十字軍になぞらえる」失言もありました。


宗教を信じる人にとっては「宗教の宇宙観・世界観があっての自分」ですから、宗教を否定されると自分自身を否定されたと感じます。特に、親又は先祖代々の信仰を受け継いだ人にとっては。


ジャーナリスト・高世仁さんもアフガニスタン情勢を危惧されていますが、日本人にとっては、まず宗教について理解することが最低限必要だと考えています。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20090820