日本人の起源と「人類大移動」(3)


このブログで、昨年及び一昨年にも取り上げたテーマが、今日の朝日新聞に掲載されています。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20071209/p1
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20081016/p1
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20071218/p1

 日本などアジアに住む人々の祖先は、アフリカからインドに来た後、東南アジアを経由し、大陸を北上して広がった――DNAの国際研究でそんなルートが浮かんできた。10日付の米科学誌サイエンス(電子版)に発表された。

(中略)

 その結果、インドから東南アジア、中国、韓国、日本人へと枝分かれしていく遺伝学的な関係を表す系統樹ができた。この系統樹は、言語学や地理学上の関係とよく対応していた。移動ルートは共通の祖先がアフリカからインドを通って東南アジアに入り、その後大陸を東アジア北アジアに移動したり、南の島々に渡ったりしたと考えられた。

 調査に参加した徳永勝士・東大教授(人類遺伝学)は「現在日本で暮らす多くの人たちは、何万年も前に東南アジアに来た人たちの遺伝子を引き継いでいると考えられる」と言う。アジア大陸での人類の移動経路については、今回の研究とは逆に、「北から南に広がった」という報告もある

http://www.asahi.com/science/update/1211/TKY200912100465.html