それでも、民主党・鳩山政権を支持します


民主党代表・鳩山由紀夫氏が内閣総理大臣に就任してから1週間が経ちました。
マスメディア各社の今月の世論調査結果では、発足直後としては小泉内閣に次いで歴代2位あるいは細川内閣に次いで歴代3位の高い内閣支持率です。
噂されていた新党日本代表・田中康夫さんの入閣はありませんでした。


小沢一郎氏が代表を辞任するまでは、「鳩山氏が代表として政権交代を実現する」ことなどありえないと考えていました。
鳩山氏が代表を務めるのは今回が3回目ですが、前回(1999年〜2002年)は「党首討論の度に民主党議員の事務所に支持者から苦情が殺到する」と言われるほどの頼りなさでした。言葉が、全く心に届かないのです。
当時、私は「民主党が鳩山氏を代表職に留めることは、国民に『民主党は政権を獲得する気がない』と思われても仕方ない」とさえ思っていました。
最近は、多少言葉に重みが感じられるようになったのですが、最新の世論調査鳩山内閣を支持すると回答した人の「支持する理由」として鳩山氏個人の資質等を挙げた割合は、ほんの僅かでした。


世論調査では民主党の政策が主な支持の理由となっていましたが、それは衆議院議員総選挙で圧勝したことの原因でもあります。
それは裏を返せば「定額給付金」「アニメの殿堂」等の政策しか打ち出せなかった自民党が見放されたということでもあるでしょう。


麻生内閣と同様、低支持率のまま衆議院を解散した森内閣は、自民党を下野させることにはなりませんでしたが、当時の政党支持率自民党民主党を上回っていました。
今回の総選挙で、民主党政党支持率自民党を上回っていました。そこが最大の違いだったのです。


しかし、民主党にも様々な問題があります。
自民党には様々な大組織とのしがらみがありましたが、民主党にも労働組合等とのしがらみがあります。
閣僚でさえ初入閣が大半であり、政権運営には不安があります。
「八ツ場ダム」以外にも日本中で相当の混乱が起こり、経済情勢に悪影響を及ぼすかもしれません。
今後、何かのきっかけで、鳩山氏の個人的魅力のなさと相まって、鳩山内閣の支持率が一気に下落することも十分ありうるでしょう。


それでも、私は鳩山内閣を支持します。
これまでの自民党政権が積み残した問題が一斉に解決又は改善に向けて動きだすのではと、大いに期待しています。
不安もありますが、それをはるかに上回る希望を感じています。


その「希望に向かう連立政権」に新党日本がどのように関わることになるのかも、目が離せません。