血液型性格判断(10)


このブログでの血液型性格判断血液型性格診断)批判も、10回目になりました。
一昨年初めて取り上げたときは、これほど続けることになるとは全く思わなかったのですが、昨年の血液型性格判断ブームで、継続的な批判の必要を感じたのです。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/archive?word=%b7%ec%b1%d5%b7%bf%c0%ad%b3%ca%c8%bd%c3%c7


中国での血液型性格判断に関する記事を、記録を兼ねてご紹介します。

  日本人の間で血液型神話が始まったのは20世紀の前半とされている。ひとりの医師が提唱して、広まっていた。ただし、後になり研究者が科学的な証明を試みたが、人々を納得させる結果は出てこなかった、したがって、血液型による性格判断は「擬似科学」の烙印(らくいん)を押されることになった。

  たとえ「擬似科学」であるにしろ、日本人に大きな影響を与えていることに変わりはない。旧日本陸軍は部隊の編成にあたって、血液型による性格も考慮に入れたという。

  仕事の適合性や職場内の人間関係、恋愛、家庭生活などでの行動方針の決定に、血液型による判断が役立つと考えている日本人も多い。もっとも、茶飲み話程度に楽しんでいる人の方が、さらに多いようだ。たしかに、人間の性格は極めて多岐にわたっているから、血液型による判断と一致する部分も、出てくるに違いない。

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◆解説◆
  中国でも、書籍やインターネットで血液型による性格判断が紹介されている。日本から伝わったものである可能性が高い。20代以下の若者の間では2000年ごろから、かなり流行るようになった。インターネットのブログや掲示板で、情報が広まったという。一方、年配の中国人は知らなかったり関心がなかったりする人が多い。

  文中に登場する「擬似科学」とは、主唱者などが科学だと主張したり科学的に見せかけているが、現時点では科学的方法で実証されたとは認められていない説。常温核融合のように、疑似科学とまでは言えないが、ほぼ疑似科学あつかいされているものもある。

  商業的に宣伝材料として用いられているが、疑似科学とみなす研究者が多いものには「マイナスイオン」などがある。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0604&f=national_0604_042.shtml


以前の記事で述べましたが、もともと血液型性格判断という迷信は日本でのみ広まったようですが、現在は中国台湾及び韓国でも相当受け入れられているようです。
日本文化を輸入してきた東アジアの人々が、雑誌等のメディアを通じて、百害あって一利なしの迷信まで取り入れてしまったのでしょう。


「病原体発生源」の日本では、「登場人物の設定と同じ血液型の声優を起用したアニメ」が制作され、「トイレットペーパーに関する意識調査アンケート」の結果が血液型別に集計されたとか。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/07/09/ketsueki/?rt=na
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/01/009/
http://www.atpress.ne.jp/view/11489
http://www.toiletpaper.co.jp/vote/
http://www.toiletpaper.co.jp/img/result05_04.html


あまりにも馬鹿げた、情けない状況です。