「新世」霊感商法で、7名の統一教会信者が逮捕!(5)

 印鑑などの販売会社「新世」(東京都渋谷区)による特定商取引法違反事件で、東京地検は1日、法人としての同社と社長の田中尚樹(51)、営業部長の古沢潤一郎(40)両容疑者を同法違反(威迫・困惑)で起訴した。20〜40代の販売員の女5人も略式起訴され、東京簡裁からそれぞれ罰金100万円の略式命令を受けた。東京地検によると、7人とも世界基督教統一神霊協会統一教会)の信者と話し、起訴内容を認めているという。

(中略)

 東京地検によると、田中被告が作成したマニュアルには▽配偶者に先立たれていないか▽親族や本人が事故に遭っていないか▽配偶者の浮気や離婚経験の有無−−などを相手から聞き出し、「先祖の因縁」に結び付けて印鑑購入を勧誘するパターンが詳細に決められていたという。

 同社の07年度の売り上げ約2億円のうち印鑑販売による収入は約9700万円。販売員は30人程度なのに125人分の人件費を計上するなど不自然な点があり、東京地検は売り上げの一部が統一教会に流れた可能性もあるとみて捜査を継続する。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090702k0000m040107000c.html

 印鑑販売会社「新世」(東京都渋谷区)が不安をあおって印鑑を売りつけたとされる事件で、新世が、勤務の実態がないのに、少なくとも100人以上に給与名目で年間計数千万円を振り込んでいたことがわかった。捜査関係者が明らかにした。いずれも世界基督教統一神霊協会統一教会)の信者といい、警視庁公安部は、新世の販売収益の一部が個人献金の形で統一教会側に流れていたとみて裏付けを進めている。

(中略)

 捜査関係者によると、新世から振り込みがあった口座の名義人のうち約70人は、新世で働いていた実態がなかった。1日程度働いたことが確認できた者を含めると、「給与」を受け取っていたのは百数十人にのぼるという。

 また、ほとんどのケースで、振り込み直後に口座からほぼ全額が引き出されているという。公安部は、信者が現金で、統一教会側に「上納」していたとみている。

http://www.asahi.com/national/update/0702/TKY200907010433.html


統一教会は「新世とは関係がない」とコメントしているとのことですが、「合法的な経済活動」を装った霊感商法による集金システムの実態が暴かれつつあります。


ジャーナリスト・有田芳生さん(新党日本副代表)の仰るとおり、「しかしこれはまさに氷山の一角。捜査当局は全国約300社で継続されている霊感商法も摘発しなければならない」と私も思いますが、長年統一教会を放置してきた警察がどこまでやれるのかについては不安を抱いています。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2009/07/post_79b3.html