終了の時機を逸した「紅白歌合戦」


明日、「大晦日恒例の紅白歌合戦」が行なわれますが、既に「もううんざり」という気分になっています。
NHKが、昼夜を問わず、あらゆる時間帯、あらゆる番組で一生懸命に紅白の話題を取り上げているからです。


近年は、この時期になると「20世紀最後の年(2000年)が、紅白を終了させるちょうど良い機会だったのに…」と毎年思ってしまいます。
そうしておけば、NHKは毎年毎年必死の「延命工作」を繰り返すこともなかったのです。



今年の司会は、紅組が中居正広
でも、中居正広は、白組から出場するSMAPの一員でもあります。
「中居クン」は、紅組と白組、どちらの勝利を目指すのでしょうか…


こうなってくると、NHKの行為は延命工作と言うより「賞味期限改竄」なのでは、という気もします。



そもそも、「必ずしも歌唱の技術で選ばれてはいない、様々なジャンルの歌手が集う場で、歌で勝ち負けを争う」ということ自体がナンセンスです。
ピアノ又はバイオリンなど、「評価基準の定まった分野で、その楽器などに限定して行なうコンクール」では、優劣を競うのは不自然ではありません。
しかし、CDなどの売上高、人気又は知名度で選ばれた、様々なジャンルの歌手が争う場合、評価基準は非常に主観的かつ曖昧なものになってしまいます。


それ以上にナンセンスなのが、「男女で分かれて争う」ということです。
男女混合のグループは、紅組と白組、どちらに分類するのか。
さらに、紅組で今年初出場の中村中性同一性障害です。身体的には男性。でも精神的には女性なのだとのこと。
このような人も居ることを知りながら、それでも男女で分けようとするのは、差別を助長する恐れも考えられます。


付け加えれば、「人間の身体的な性は、男性又は女性だけ」と考えるのは大間違いで、「両性具有」の人も居ます。



そのような紅白歌合戦、もちろん私は見るつもりなどありません。


紅白歌合戦の時間帯では他に興味のある番組も無いので、もしテレビを見るとしたら、パソコンのハードディスクに保存してある未試聴の録画を選ぶことになるのでしょう…