「小沢一郎氏ポスターはがし」で、衆議院議員・中島政希氏の自滅(2)


(前回の記事)
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20121103/p1


今日の東スポの記事より。

小沢ポスター剥がし事件の裏に“骨肉の争い”

 群馬県高崎市内で「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(70)の写ったポスターを、元民主党で無所属の中島政希衆院議員(59)が剥がしていたことが問題となっている。背景には選挙地盤を同じくする三宅雪子衆院議員(47)との“骨肉の争い”があった。

 ポスターを張ったのは群馬4区が地盤の三宅氏の事務所。中島氏の自宅周辺に張られていたという。その後、中島氏が剥がして回り、ネット上で写真とともに“告発”されていた。中島氏は2日、「ご近所からポスターを剥がすよう苦情と依頼が私のところに寄せられておりました」「今般の件は法的になんら問題はありません」とホームページで見解を発表。沈静化を図っている。

 2人とも民主党離党組だ。無所属の中島氏と生活に参加した三宅氏と立場は異なるものの、アンチ民主党では同じはずなのだが、何があったのか。民主党関係者は「三宅氏の祖父に石田博英氏という大物政治家がいて、中島氏は秘書を務めていました。その後、中島氏は出身地である高崎から国会議員になるため出馬したのです」と話す。

 3回チャレンジしたが福田康夫元首相(76)の前に完敗。さあ次もと思っていた2009年衆院選前に、孫の三宅氏と差し替えられ、中島氏は比例単独となった。決めたのは小沢氏だった。

 選挙区を取られたと中島氏は逆恨みしていたようだ。永田町関係者は「三宅氏が転落事故を起こしたとき、地方議員との不倫疑惑がささやかれました。これを流したのが中島氏だったといいます。当時は2人とも民主党でしたが、三宅氏を追い落として自分が選挙区の候補になりたかったのでしょう」と明かす。三宅氏のネガティブ情報の多くが中島氏周辺から出ていたともいう。

 ポスター剥がしは器物損壊に問われかねないが…。

http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/52806/


5日(今週月曜日)には、J-CASTでも報じられています。

撤去作業ができるのは県から権限を与えられた土木事務所の職員など
中島議員が主張するように法的には問題がないのだろうか。
群馬県選挙管理委員会に取材すると、選挙の際に掲示される候補者ポスターは公職選挙法上、はがしたり破ったりすれば法律違反となる。一方、選挙とは別に張られる政党ポスターは「屋外広告物」として、自治体の条例により規定されるという。
中島議員の地元の高崎市は、群馬県からの事務権限移譲により2010年12月に屋外広告物条例を制定した。同市景観室に聞くと、政治資金規正法の対象となる政治団体の場合、掲示期間が2か月までの政党ポスターであれば、具体的な期間と政党名をポスター上に記載しておけば市への届け出は不要だと話す。2か月を超える場合は届けを求められ、最長4か月まで掲示可能だ。
ただ、掲示する際には、その家の住民に了承を得るのが通常だ。
では、ポスターを第三者が勝手にはがした場合はどうなるのか。市の条例には、罰則規定がない。県選挙管理委員会は、「ひとつの可能性ですが」と前置きしたうえで、ポスターをはがして捨てたり破ったりした場合に、持ち主の訴えによっては刑法の「器物損壊罪」や軽犯罪法違反に問われるかもしれない、と指摘した。
群馬県都市計画課は、例えば掲示されたポスターに住民から苦情が出てはがすことが決まった場合、撤去作業ができるのは県から権限を与えられた土木事務所の職員などに限られるという。権限もない人が、たとえ周囲から依頼されたからといって断りもなくポスターを外すのは「困った行為」なわけだ。
J-CASTニュースが「生活」に、党としての見解を聞くため取材を申し入れたところ、「この件につきましては(党の)群馬県連の方で対応しており、警察などにも相談しています。党本部としましては、推移を見守っているところです」と電話で回答した。中島議員にも電話取材を数回試みたが、ウェブサイトに記載されている国会事務所、高崎事務所いずれも不在でつながらなかった。

http://www.j-cast.com/2012/11/05152768.html?p=all


同日の「国民の生活が第一」幹事長・東祥三氏の記者会見では、中島氏による「小沢氏ポスターはがし」に関する質疑応答がありました。

○ポスターが剥がされた件について
【記者】先日、群馬4区で中島政希衆議院議員国民の生活が第一のポスターを剥がすという事が起きた。自身もホームページで事実を認め、法的には問題ないと釈明している。党として、事実の把握と今後の対応は。
【幹事長】群馬4区の三宅雪子衆議院議員事務所より報告を受けている。群馬4区並びに群馬県連が警察とも相談の上、告発をし、事実関係の調査が行われている。党としては警察の調査等を注視する。

http://www.seikatsu1.jp/activity/168/


IWJで動画が公開されています。
初めから7分40秒後に、その質疑が始まります。
http://www.ustream.tv/recorded/26732191


なお、先月下旬、中島氏の元秘書・宮原田綾香氏が、「日本維新の会」の審査を通過したとのことです。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20121030-OYT1T00657.htm
http://togetter.com/li/362730