橋下徹の自己愛
先月27日投開票の大阪市長選挙で、事前の予想通り、橋下徹が大勝しました。
橋下には様々な批判があり、落選運動も行なわれました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/26964
http://www.jimmin.com/htmldoc/142903.htm
http://www.youtube.com/watch?v=lpzNzyQx9gA&feature=related
http://twilog.org/psw_yokohama/date-111125
それらが橋下の当選を阻止できなかった要因については、参議院議員・有田芳生さんおよび精神科医・香山リカさんの分析が、的を射たものだと思います。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2011/11/post_6361.html
http://diamond.jp/articles/-/15277
「自分が全て正しい。自分への批判は全て間違いだ」と言わんばかりで、自分の意に沿わない相手を公の場でバカ呼ばわりする橋下の発言の数々に、大変な危険性を感じます。
橋下の「大阪都」構想は、大阪市長および大阪府知事だけでは実現できないため、橋下が国政に進出するのは確実だと私は考えています。
ヒトラーのナチスは、クーデターではなく、民主的な選挙によって政権を獲得したのです。当時のヒトラーも40代前半。橋下と重なって見えます。
橋下が代表を務める「大阪維新の会」が制定させた「大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例」は憲法違反の疑いが濃厚で、大阪府議会に現在提出されている「大阪府教育基本条例案」にも違法の可能性が指摘されています。
http://www.pref.osaka.jp/houbun/reiki/reiki_honbun/ak20115531.html
http://www.pref.osaka.jp/attach/5181/00083608/h2309houkoku2.pdf
大阪府議会に提出された府教育基本条例案をめぐり、文部科学省は「知事が教育目標を設定する」とする条例案の骨格部分について「（教育目標の）内容次第では違法になる可能性がある」との見解をまとめた。府教委はこれを受け、７日午前の府議会教育常任委員会で議員らに説明。松井一郎知事は取材に対し、違法性が明確になれば条例案の変更もあり得ると述べた。
条例案が提出された後、府教委が現行法との整合性について文科省に見解を問い合わせていた。
府教委によると、文科省は首長と教育委員会の職務権限を規定した地方教育行政法の趣旨について、「教育には中立性、安定性が求められることから、首長から独立した教育委員会が教育事務の大部分の権限を担う」と説明。知事の権限が及ぶのはスポーツや文化に関する事務だけで、それ以外の事務を条例で規定することはできないとした。
http://www.asahi.com/national/update/1207/OSK201112070047.html
自己愛が強く「自分は素晴らしい人間だ」と思い込む傲慢な人々は、しばしば他者に対して「お前を教育してやる」と言わんばかりの態度で接します。それは、ほとんどの場合「自分と同じような人間になれ」という要求です。
そのような人が、「教育改革」の必要性を声高に唱える人の大部分を占めているように思えます。以前に、このブログで批判した人々です。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20070709/p1
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20091022/p1
橋下の独善的な発言の数々からも、強い自己愛を感じます。
以前の職場の先輩が、私に「正しい生き方を教えてやる」という趣旨の発言をしたことを思い出しました。
石原慎太郎、安倍晋三および橋下は、「職場の後輩または部下」だけでなく、「都民、府民または国民全員」を「自分が教育してやる」という発想なのでしょう。恐ろしいことです。
「自分（たち）だけが正しい」とは、まさにオウム真理教および統一教会などのカルト信者の思考と同じです。自分の無謬性を信じて疑わない信者たちは、サリンなどにより殺人を犯し、霊感商法で多数の人の財産を奪いました。
このままでは、「橋下総理大臣」が誕生しかねない状況です。それは悪夢です。
大阪で処分してもらいたい「政治性廃棄物」だと思っていたのですが（笑）、先月の「大阪W選挙」でそうならなかったことは残念です。今後、全国への「政治汚染拡大」が心配です。
なお、不登校・ひきこもりの人々に「正しい生き方」を選ばせようとする「援助者」も存在します。「長田百合子」「東京シューレ」は、ご存知の方も多いことでしょう。もうひとつのブログで取り上げてきたので、よろしかったらご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/psw_yokohama/archives/51573624.html
http://blog.livedoor.jp/psw_yokohama/archives/52103912.html
http://blog.livedoor.jp/psw_yokohama/archives/52234131.html
http://blog.livedoor.jp/psw_yokohama/archives/50503322.html
http://blog.livedoor.jp/psw_yokohama/archives/51578071.html
