神奈川県の「太陽光発電パネル普及促進会社」は、第2の「新銀行東京」になりかねない


今月10日に投開票が行なわれた神奈川県知事選挙は、私の予想通り、開票開始直後に元フジテレビ記者・黒岩祐治氏の当確が報じられました。
太陽光発電パネルを4年間で200万世帯に設置させる」とする公約があったことを昨日知ったのですが、わざわざ新会社を設立するとのことです。これは、神奈川県版「新銀行東京」になりかねないと危惧しています。
そもそも、太陽光発電は、神奈川県の気候では安定した電力供給ができないと思うのですが、その点を黒岩氏はどのように考えるのでしょうか。

知事選を制したジャーナリストの黒岩祐治氏(56)は当選から一夜明けた11日、県庁で記者会見し、選挙戦で掲げた太陽光発電パネルの設置構想について「まずは県の施設とか病院とかを優先的に進めたい」と述べ、公共施設で先行設置する方針を明らかにした。県出資会社を通じて住宅などに設置を促す構想を訴えていたが、公約を軌道修正させた。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110412ddlk14010302000c.html

 「住宅や事業者へのパネル設置に必要な費用を金融機関から借りる際、県の出資会社が信用保証し、導入に弾みをつけたい。発生した電力の売却収入を融資の返済に充てる仕組みを軸に考えている」

 「原子力発電に依存したエネルギー政策から太陽光発電の時代に変えるプロジェクトだ。新会社は県議会の審議を経て8月までに作りたい」

http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819490E3E3E2E49B8DE3E3E2E6E0E2E3E39EEAE0E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E6

黒岩氏は太陽光発電パネルを4年で200万戸に取り付けるプロジェクトを掲げた。設置費を売電で回収し、民間銀行とのローン契約や返済に公的機関を介在させることで各家庭は理論上、無料で設置できるという。「夏の停電対策に、すぐに取りかかりたい」と電力自給を呼びかける。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110322/kng11032221390006-n1.htm

 黒岩氏も、県政運営のビジョン「いのち輝くマグネット神奈川。」を発表。家庭や事業所に無償で太陽光発電パネルの大量設置を進める「キラキラ神奈川!」を打ち出した。

 「キラキラ神奈川!」では、県が出資した会社が金融機関からパネル設置費の融資を受け、住宅の屋根などに設置し、発電した電力の売却収入で融資を返済する仕組み。家庭などの自己負担はなく、4年間で200万戸分の整備を目指す。黒岩氏はブレーンを集めた「知恵袋会議」で政策を立て、県民と議論する「対話の広場」で固める姿勢を示した。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110323ddlk14010180000c.html