看護師「爪はぎ」は冤罪だった!


昨日放送されたテレビ朝日ザ・スクープ」は、冤罪問題を考える材料として素晴らしい内容だったと思います。


昨年無罪が確定しても、名誉回復などを求める看護師・上田里美さんの闘いは、現在も続いているそうです。


再放送があるかどうかは分かりませんが、番組Webサイトから記録の意味で引用しておきます。

9月16日、認知症患者の「爪をはいだ」という傷害容疑で逮捕・起訴されていた上田里美看護師に逆転無罪判決が下された。 「正当なケア」を行っていた看護師は、なぜ事件に巻き込まれ、「虐待看護師」の濡れ衣を着せられていったのか?


★黙殺された無実の訴え あの時、病院で何が起きていたのか★
事件の発端は同僚看護師の北九州八幡東病院への内部告発だった。 しかし、当時の看護部長は法廷でこう証言した。 「院長と一緒に爪を見ましたが、とてもきれいでした。爪をはがしたのではなく、ケアでした。」  しかし、病院本部は院長や看護部長の意見を聞かず、「爪はぎ虐待があった」という前提で謝罪会見を開いてしまったという。


★ひとつの方向に暴走する4つの権力★
会見の直後から、マスコミは「爪はぎ事件」として連日センセーショナルに報道、上田さん家族の人生は一変する。 さらに、北九州市も病院本部の報告を元に「虐待」と認定。1週間後、福岡警察は上田さんを逮捕。 密室での激しい取調べの末、自白調書にサインさせる一方、「看護目的の正当行為」という声は黙殺されていく。
病院、マスコミ、行政、警察・・・ 4つの権力が雪崩のように一方向に走り始めた。


★家族の闘いに独占密着★
上田さんが逮捕されて3年2ヶ月。 拘留は100日以上に及び、一審の有罪判決に打ちのめされた。 さらに、上田家族は心無いマスコミ報道にも怯え続けなければならなかった。 番組では、メディアとして一番最初に上田さんと接触し、事件はケア行為であったことを確信した。 以降、2年半に渡って上田さんと、彼女を支える家族の闘いに独占密着。 無罪確定までの長く過酷な日々を記録し続けた。

http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/toppage/110403_2.html