拉致問題解決に必要なこと―座談会に参加して


昨日、川崎での座談会「北朝鮮による拉致被害者の早期救出を願って〜私たちは今何をすべきか」に参加しました。
パネラーは、横田滋さん、早紀江さん夫妻、参議院議員・有田芳生さん、ジャーナリスト・高世仁さんおよび元内閣総理大臣秘書官井上義行氏。
テレビの取材もあり、ニュースで私の後ろ姿も放送されました(笑)
http://mytown.asahi.com/areanews/kanagawa/TKY201011210453.html
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1010280051/

高世さんは「政治家が横田夫妻に『何をしたらいいのか教えてください』と聞くという。それを考えるのが役割なのに何もやらないから、家族が活動せざるを得ない状況になっている」と指摘。有田さんは「2008年8月に被害者の全面的な調査をすることなどを北朝鮮と合意したのだから、まずは政府がそこに戻って交渉しないといけない」と述べた。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1011210045/


有田さんのお話はもちろんですが、高世さんのご発言からも学べることが多く、「意見広告7人の会」で拉致問題に共に取り組まれているお二人の素晴らしさを改めて感じました。以下、お二人のご発言の一部を記録しておきます。


高世さんのご発言より
拉致被害者の家族の活動は、巨大な成果を挙げている。多くの国々から拉致されていることを明らかにしたことで、拉致問題は『日本北朝鮮との2国間だけの問題』ではなく、『過去の日本による植民地支配』とは直接関係ない、北朝鮮の問題であることが世界に知られることになった」
拉致被害者を取り戻した国家は、日本とレバノンしかない」
「横田ご夫妻は、日本で最強のオピニオンリーダー。横田ご夫妻の意向に逆らえる政治家はいない」
「日本では、拉致問題に関わった複数の政治家が叩かれたので、政治家が拉致問題に取り組まなくなった」
「『自分が何をしたら良いか分からない』という人は、拉致問題解決に取り組む団体がいくつもあるので、それに協力してはどうか」


有田さんのご発言より
「『拉致被害者を全員取り戻さなければならない』と考えるのは当然だが、その目標をすぐに達成できない状況であれば、一人、二人でも、取り戻さなければならない」
民主党の同僚議員と、参議院の『北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会』を『行動する委員会』にすることで合意した」


詳しくは、主催者の「あさがおの会」が明日公開する動画をご覧ください。
http://www.asagaonokai.jp/jp/infoj/infoj.html


横田ご夫妻は、これまでに1,000回を超える回数の講演等を行なわれたそうです。
北朝鮮が「死亡した」としている横田めぐみさんは、恐らく北朝鮮の体制が崩壊しなければ帰国できないでしょう。
しかし、金正日の重病説が流れ、後継者が決定した最近の状況からすると、近い将来、北朝鮮が大混乱に陥る可能性は小さくないと思います。
有田さんは、以前「ソビエト連邦の崩壊を、誰が予測できたでしょうか」と仰っていました。


当面、日本政府は、原則を堅持するだけの態度ではなく、したたかな外交が必要なのだと考えます。国民には、勇気を出して拉致問題解決のために行動する政治家を非難しない態度が必要でしょう。