統一教会が続ける「合同結婚式」「統一教会批判者への誹謗中傷」(3)


参議院議員・有田芳生さんのブログより。「世界基督教統一神霊協会」(統一教会統一協会)信者の後藤徹氏が自分の家族らを刑事告訴したが不起訴になった「事件」についての検察審査会の議決文書が掲載されています。議決文書の画像、こちらの方が「やや日刊カルト新聞」より読みやすいです。

統一教会に関心のない方も、この議決文の「9ページ」後半「逮捕監禁致傷」はぜひ読んでいただきたい。「一心病院」(統一教会系)の謀略的な作為が見事に明らかにされている。議決は家族の心情を紹介、「このように申立人のことを大事な、大切な家族として思っている被疑者らが申立人に対して傷害を負わせたとすることについては疑問である」と結んでいる。ここに問題の核心がある

http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2010/10/post_ff3c.html


今回の捜査から検察審査会の議決までの過程で、統一教会の嘘が完全に暴かれたということでしょう。後藤徹氏は、自分の意志で家族と暮らし、自分の意志で断食したのに、それが「被害」だと訴えたのです。
でっち上げの犯罪で、信者に、その家族を刑事告訴させることができるという事実も、統一教会の恐ろしさ、統一教会から抜け出すことの困難さを示しているのでしょう。


有田さんのブログに名前があった米本和広氏については、過去の記事で取り上げました。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20100316/p1


統一教会の走狗のようなジャーナリストは、米本氏だけではありません。室生忠氏が執筆した雑誌記事なども、多数の統一教会信者のブログに引用されています。以前はカルトに批判的な立場だったのに、態度が180度変わって統一教会擁護一辺倒になったことも米本氏と同じです。
室生氏について改めて調べてみたのですが、「室生忠」はペンネームで、本名は「小室朗人」なのですね。これは知りませんでした。


有田さんのWebサイトより。

 ここで明らかにしたいのは統一教会室生忠氏との関係である。99年8月27日、国際宗教自由連合(ICRF)・日本委員会がシンポジウムを開催。進行役は入江通雅・青山学院大学名誉教授。ここに招かれたのが室生忠氏だった。国際宗教自由連合とは、1983年に宗教自由連合としてアメリカで発足。その後、97年に活動範囲を国際的に拡大してできた組織だ。

 この組織が統一教会のダミー団体であることは、アメリカでカルトを研究する者にとっては「イロハ」の「イ」に属する常識だ。なぜか。それは国際宗教自由連合が自ら公表しているからである。そのホームページの紹介文にはこう書いてある。

 「ICRF(国際宗教自由連合のこと)は、その基金の大部分を統一教会集団と関係ある諸機関および諸個人から受けていることを、感謝をこめて認める」

http://www.web-arita.com/touitu5.html

 私は室生氏が書いた「『強制説得』の担い手たち」という副題がついた「知られざる『強制改宗』めぐる攻防」を一読したときに驚いた。まず「全国霊感商法対策協議会」などといった組織などそもそも存在しないからだ。したがって幻の団体の「世話人」になど就任できるはずがない。統一教会問題の「イロハ」の「イ」に属する基礎知識での誤認が出発点では救いようがない。

 浅見定雄氏が統一教会問題にどのように向き合ってきたか。その活動を具体的に知っている私から見れば、室生氏の主張にはまったく説得力がなかった。なぜか。それは浅見氏が相手の考えを否定するのではなく、ご自身の研究成果を根拠にして、あくまでも穏やかな紳士的対話を行ってきたからである。その浅見氏が「強制説得」を指導するなどということがありえないことは、この問題にまともに関わっている者にとっては周知の事実だ。ましてや室生氏は浅見氏に取材をせずして記事を書いている。そんな杜撰な記事など、私ははなから信用しない。

 統一教会が発行する機関紙誌や内部資料類を日常的に見ている私には、室生氏の主張が統一教会の主張とほぼ重なって見えた。室生氏のこれまでの仕事を知っている者として「どうして」と疑問にも思った。ところが室生氏の担当弁護士のひとりが、統一教会合同結婚式(一九八八年、六千五百組)に参加した現役信者であることがわかったとき「なるほどな」と納得したものだ。

http://www.web-arita.com/touitu8.html


カルト問題に取り組んでいる弁護士・紀藤正樹氏のWebサイトの「■「拉致監禁報道被害訴訟で、室生忠氏と月刊誌「創」に勝訴しました!Up01/12/17」より。

 被告は、記事を書いた、宗教ジャーナリストの室生忠氏(本名小室朗人)、有限会社創出版、そして創の編集長の篠田博之氏の3名です。

 被告らは、2000年4月号の記事で、統一協会の嘘と誇張に満ちた「拉致監禁」キャンペーンに乗せられ、カルト問題の権威であり、命の危険もある時代から、統一協会問題に長年誠実に取り組んできた東北学院大学名誉教授の浅見定雄氏の名誉を毀損しました。
 本日、2001年12月17日、東京地方裁判所は、原告の主張する事実関係をすべて認め、金90万円の損害賠償を認める判決を出しました。

 判決文の骨子部分は次のとおりですが、いくらなんでも、浅見氏本人に一度も取材せず、実名で「犯罪に加担したかのように」報道する、その取材姿勢と報道姿勢は、ジャーナリストとしても、報道雑誌としても失格です。特に雑誌「創」は、報道被害の問題性を追及してきた雑誌であったはずで、なおさらです。

http://homepage1.nifty.com/kito/uc.jouhou.htm


紀藤氏のツイッター
http://twitter.com/masaki_kito/status/25958463864