中国の人権問題は、北朝鮮の人権問題でもある


中国の人権活動家・劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞決定で改めてあらわになったのが、中国共産党独裁体制の酷さです。

 劉氏は1989年の天安門事件の指導的知識人として脚光を浴び、その後、何度も逮捕されながら民主化運動を続けてきた。関係者によると、劉氏には普段から当局の監視がつき、共産党大会や全国人民代表大会の前後には自宅から一歩も出られなかった。収入は香港の雑誌などへの投稿で得るわずかな原稿料だけで、生活は妻の劉霞さんが自作の絵を売るなどして支えていたという。

http://www.asahi.com/international/update/1008/TKY201010080362.html

 また、劉氏の妻、劉霞さん(49)は当初、北京市内で記者会見する予定とされ、自宅近くには海外メディアの記者ら約100人が集まっていた。しかし、授賞決定が発表されても劉霞さんは現れず、自宅に通じる道は公安当局者に封鎖された。香港の人権団体「中国人権民主化運動情報センター」は、劉霞さんや親族が取材を受けることを公安当局が禁止したと伝えた。

 報道管制も敷かれた。授賞発表を生中継していた米CNNや英BBCの映像も、劉氏の授賞決定が伝えられると画面が真っ黒になり、音声が聞こえなくなった。NHKの海外向け放送も、ノーベル平和賞に関連したニュースになると同様の状態となった。その後、国内メディアは授賞決定を外務省の批判談話付きで報道している。

http://mainichi.jp/select/today/news/20101009k0000m040065000c.html


しかし、中国政府は、北朝鮮から逃れた人々(脱北者)に対しても人権無視の「卑劣な仕打ち」をしていると、ジャーナリスト・高世仁さんが指摘しています。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20100810
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20081221


そもそも、中国が北朝鮮金正日独裁体制を支持していること自体が、人権無視も甚だしいのです。
http://hrnk.trycomp.net/information.php
http://jinken.asia./


北朝鮮の核問題および拉致問題解決のためにも、中国との関係の見直しが必要だと考えています。