ジャーナリスト・有田芳生さんの参議院選挙(3)


毎日新聞での岩見隆夫氏のコラムで、ジャーナリスト・有田芳生さんの当選が取り上げられました。
有権者の選択眼は確実に肥えてきた」
知名度だけでなく、役に立つかどうかを見分けようとしている。好ましい流れだ」

このように岩見氏は述べています。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/photos/uncategorized/2010/07/17/310.jpg


先週、このブログで私は「名簿などがあいうえお順だったこと」が勝因だと述べましたが、それだけではなく、有権者有田さんを「政治家として信頼できる」と判断した結果でもあると考えています。
民主党比例区では、同じ「あ」から始まる名前の安藤高夫氏や、有田さん以上に有名かもしれない池谷幸雄氏(しかも「い」から始まる名前)が落選しています。
名簿などで有田さんのお名前が目立っていたことと、有田さんの誠実・堅実なイメージとの相乗効果だったのではないでしょうか。

著名人は柔道・谷氏ら5人=当選率2割の狭き門−参院選
 参院選与野党が擁立したタレントやスポーツ選手ら著名人候補は計25人に上った。しかし、当選したのは柔道選手の谷亮子氏(民主・比例代表)ら5人にとどまった。
知名度の高さを武器に無党派層の獲得を狙ったが、団体・労組など強固な組織票を持つ候補に競り負けるケースが目立ち、当選率2割の「狭き門」となった。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201007/2010071200225


先日、日本テレビ太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」に出演された有田さんが「『民主党に期待したがひどい。でも自民党には戻したくない。もう一度チャンスを与える』という有権者が多かった」と仰っていました。
実際、比例区での自民党の得票率は過去最低でした。
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071101000560.html


参議院選挙では自民党が勝利したのではなく、内閣総理大臣菅直人氏の発言によって民主党が自滅したのです。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2010/07/post_2ae6.html
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2010/07/post_0db2.html#comment-25551433
http://www.the-journal.jp/contents/futami/2010/07/post_23.html
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/07/post_224.html
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/07/post_225.html
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/07/post_226.html


民主党がテレビCMで訴えた「民力結集」も、「ピンと来ない言葉」でした。一体何が言いたかったのでしょうか。
最後で申し訳程度に「国民の生活が第一」と出て来ますが、昨年の衆議院選挙で国民の支持を得た路線からの転換を強く印象付けるものでした。
http://www.youtube.com/watch?v=VVbdmF-FQR8
http://www.youtube.com/watch?v=Q01-6hEjoVI


有田さんの当選は喜ばしいことですが、国会には国民にとって全く好ましくない状況が生まれてしまいました。
「ねじれ国会」では、改革がほとんど進まなくなる恐れがあります。
民主党が野党と連携するとしても、相手の主張を丸呑みせざるをえなくなることも予想されます。
少数意見を無視するのは民主主義にもとることですが、小政党の意見ばかり優先されるのも民主主義としてはおかしな状況です。
特に、「漁夫の利政党」みんなの党が幅を利かせるのであれば、非常に腹立たしいことです。
田中良紹氏の指摘通り、国会の議決のシステム自体を見直すべきでしょう。
すぐには出来そうにありませんが…


有田さんにとっても、これまで提唱されていた政策を実現するのは容易ではありません。
私は、これまでとは異なる支援を検討しなければならないようです。