「家族会」元事務局長・蓮池透さんの「除名」


北朝鮮への制裁一辺倒の世論の中で、それに異を唱える蓮池透さんが、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)から事実上の除名処分を受けてしまいました。
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY201003280287.html
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100329ddm041040070000c.html


昨年、映画監督・森達也さんとの対談で、蓮池透さんは「今、一方的な議論だけが通っていて、多様な意見が全く通用しない、いわば思考停止状態になっている」と、拉致問題を解決するためには制裁一辺倒ではいけないとのお考えを述べられています。
このお二人の意見に対して、私は必ずしも全て賛成しませんが、拉致問題解決のためには重要な視点だと思っています。
http://www.magazine9.jp/taidan/006/


「多様な意見が全く通用しない」ことが、今回の除名の原因だったのでしょう。
家族会の内紛は、本来の目的の達成には、決してプラスではないはずです。
救う会」にも内部の争いがあったと報じられています。
http://www.cyzo.com/2009/05/post_2096.html


先週の「週刊新潮」では、救う会などの問題が指摘されていました。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20100325/


ジャーナリスト・有田芳生さんの「感情的、イデオロギー的軋轢。だから国民的課題に広がらない!」とのお嘆きの声は、処分を決めた人々に届くのでしょうか。
http://twitter.com/aritayoshifu/status/11195452047