医学の知られざる真実


「怪我には消毒薬を使う」
「風邪を治すために風邪薬を飲む」
「人間の性別は、男性と女性しか存在しない」

これらの「常識」は、私自身も最近まで正しいと信じていたことですが、本当はそうではないようです。

 いまだに多くの医療機関では、怪我をしたときに、消毒してガーゼを当てているのではないだろうか。ところが消毒することで、感染を予防できることも、傷が早く治ることも、実証されていないのだ。現在では、消毒薬は細胞毒(細胞を殺すという意味)であり、傷口を消毒すると、かえって治りが遅くなることがわかってきた。流水で傷口を洗うだけで十分なのだ。アメリカでは、傷口をヨード製剤で消毒した場合、保険が下りないという。また、傷口を乾燥させないことが、治りを早くするので、従来のようにガーゼを毎日取り換えるのは、やはり治りを遅くしてしまう。
 今では、傷口を医療用の大きなテープで密封するようになった。褥瘡(床ずれ)も、こういったテープを使ったほうが治りが早い。いまだに、傷口を消毒している医療機関があれば、その医療レベルを疑うべきだ。しかし、医療の最前線では、医学的に正しいとわかっていても、従来から行われていることを、そのまま続けてしまうのが現状である。医学的に証明されてきたことだけをやっているわけではないことの典型である。

(中略)

風邪のウイルスに効果のある薬はいまだに存在しない。もちろん咳や発熱という症状を、薬によって改善することはできるが、風邪の罹病期間を短くすることは証明されていない。つまり、風邪薬を飲むことで、風邪が治っているわけではない。
 医療費削減に努力する厚生労働省だが、こういった風邪の治療のような無駄な医療をなぜかやめようとしない。また同様に風邪に抗生物質を投与することも行われている。これも風邪であればまったく意味のない医療行為であるし、抗生物質が風邪に有効であるという、医学的に信用度の高い調査も行われていない。風邪薬は患者側からの投薬要求が強く、医者がそれに従って処方しているケースも多い。風邪は寝て休んで治すのが一番である。しかし、風邪で会社を休むことができない社会構造が大きな問題なのだ。

(中略)

 玄米に含まれるカルシウムは白米の二倍であるが、吸収率を考えると、白米から取ったほうがいい。玄米は消化吸収が悪いので、しっかりかまないといけないという欠点もある。また玄米のほうが残留農薬が多くなるので、本当に長期間食べるのに適しているか疑問が残る。

http://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/ocn/sample/ron/09/059/r09059BNA1.html


確かに、医学の専門家が誤った知識に基づいて治療等を行なっていた例は、枚挙に暇がありません。
ジャーナリスト・有田芳生さんが「メディアに心を蝕まれる子どもたち」(角川SSC新書)で指摘されていた「医師の指導より『みのもんた』の言うことを信じる人々」が存在する原因のひとつでしょう。
日本の精神科医には、単独で用いることが前提の抗鬱薬を、初めから複数種類処方する人が少なくないこと等の問題があるようですが、これも、私がメインブログ「不登校ひきこもり」で批判している暴力的「支援者」・長田百合子向精神薬を全否定する暴論を展開し、それが相当数の人々に受け入れられてしまう要因になっています。
「風邪で会社を休むことができない社会構造が大きな問題」には全く同感です。
企業の経営者にとって、利潤を最大化することは義務であり、そのために最も都合の良い労働者は「24時間365日休まず働き続ける」ロボットのような存在です。労働者は、競争に負けないために、生身の人間なのに心身をボロボロにしながらロボットのように働かざるを得ません。労働時間を規制するしかないのですが、自民党政権は放置してきました。民主党への政権交代で、その状況は変わるでしょうか。

1990年、79個のアミノ酸からなる性決定因子の遺伝子がY染色体短腕に存在することが明らかになった。その後20年間で性の分化機構の解明は急速に進展した。この進展の大きな要因は多数の性分化疾患の存在である。現在遺伝子変異が明らかになっている性分化疾患は70を超えている。

(中略)

人の性は、染色体の性(XX、XY)、性腺の性(卵巣、精巣)、性器の性、社会的(戸籍上)性、脳の性から成り立っている。定型的な男性は46、XYで、精巣、輸精管、陰茎を有し、戸籍は男性、自己を男性と認識している。しかし、染色体はXX/XYモザイク、XO、XXY、XYYなどさまざまな核型が存在する。性腺は胎生6週では未分化で精巣にも卵巣にも分化しうるため、卵巣と精巣の両方を持つ個体もある。女性内性器はミュラー管から卵管子宮が分化し、男性内性器はウオルフ管から精巣上体、精嚢(のう)、輸精管が分化する。胎生6週の胎児はミュラー管とウオルフ管の両方を持っている。胎生8週の外性器はすべて女性型に類似している。

このように、性は受精した時にすべて決定されるのではなく、胎生6週までは両性が共存している。通常は、7週から性の分化が進行し12週でほぼ完成する。この過程には多くの遺伝子とホルモンが複雑に作用し、適切な時期に適切な遺伝子が発現し、適切なホルモン分泌が起こることにより、定型的な男性、女性に分化する。しかし、一部が欠落したり、発現の時期が異なると分化は障害され、性分化疾患となる。性分化疾患は男性女性から外れた疾患ではなく、その中間にある疾患ととらえられる。

一方、脳の性分化機構はまだほとんど明らかになっていない。胎生20-25週ごろ男性胎児では男性ホルモン分泌が増加し、脳が男性ホルモンに暴露される(アンドロゲンシャワー)ため、脳の男性化が起こると考えられている。しかし脳の性分化がそれほど単純なものではないことは想像に難くない。

(中略)

性分化疾患には上記定義に合致しない脳の性分化疾患すなわち性同一性障害などは含まれないことを銘記すべきである。以上の経過からわかるように性分化疾患患者の包括的な支援はこれから始まるという段階である。

個人的な見解として、今後取り組まなければならないと考えている問題点を以下に述べる。

性分化疾患は出生時取り上げた産科医、助産師が性分化疾患を疑うことからその対応が始まる。性分化疾患であっても外性器に明らかな異常がない場合は、自動的に性は決定される。このような性分化疾患は多数存在し、小児期・思春期に低身長、二次性徴未発来などで受診して診断される。

一方、出生時、性分化疾患が疑われた場合は、緊急事態であり速やかに、かつ適切な対応がとられねばならないが、その体制が整っている医療機関は全国で数カ所しかない。差し迫った問題は親に何と説明するのか、性の判定は家族にとって最大の関心事である。説明の仕方によってはその後の育児、養育、家庭生活などに重大な影響を及ぼす。性分化の専門ではない医師への初期対応マニュアル、使用しない方がよい用語などをまとめたものを作成する必要があると考える。

(中略)

性の判定は現在の日本では社会生活上必須の事項であり、一定期間の猶予はあるものの生後速やかに決める必要がある。患者は、その後の成育過程において、社会的性と脳の性が一致しないという感覚、いずれの性にも属さないという感覚が生ずる場合があり、そこから新たな疑問がわき、大きな葛藤(かっとう)となってくる。定型的性を持つ人の固定的な感覚で、非定型な人の性への意識を推察すること自体に無理があると考えるならば、性分化疾患の成人と面と向かってその内面を理解するように努めていくことが、今後より有効な支援を考えていく上で重要である。

また性(別)は人生において絶対的なものではない、という理解を広く共有することが、性分化疾患の克服には欠かせない条件であり、そのための啓蒙活動を行うことは専門家としての努めと考えている。

http://scienceportal.jp/HotTopics/opinion/127.html

 性分化疾患性同一性障害がある人の診察経験が豊富な「はりまメンタルクリニック」(東京都)の針間克己院長も、性の男女二元論には懐疑的な立場だ。性分化疾患の患者が自ら感じる性別は、男女半々だったり、7対3だったりする。さらにそれが時々入れ替わる人や、年とともに変わる人もいるという。

 こうした人たちを男性か女性か、明確に分けることはできない。でも社会生活を営むにはどちらかの性別を割り当てる必要がある。そこで針間院長は「性別判定には時間がかかるとの前提に立ち、性別が決まらないモラトリアム(猶予期間)の必要性を社会に訴えることこそが、今医師に求められているのではないか」と提言する。

http://mainichi.jp/feature/sanko/news/20091115org00m040007000c.html


性分化疾患の人がどのくらい居るのか、正確な統計はないようです。
しかし、相当の人が悩み、苦しみ続けているのでしょう。
環境ホルモン」の影響もあるのかもしれません。
以前は存在自体がタブー視されてきたようですが、まず事実を知り、「性の男女二元論」から脱却することが必要です。