「新世」霊感商法で、7名の統一教会信者が逮捕!(1)


今日、7名もの統一教会信者が、特定商取引法違反(威迫・困惑)容疑で逮捕されました。
http://www.asahi.com/national/update/0611/TKY200906110092.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090611/crm0906111135015-n1.htm

 「運気が下がる」などと不安をあおって印鑑を販売したとして、警視庁は11日、いずれも世界基督教統一神霊協会統一教会)信者で、東京都渋谷区、印鑑販売会社「新世」社長の田中尚樹(51)、同社幹部古沢潤一郎(40)の両容疑者ら計7人を、特定商取引法違反(威迫・困惑)の疑いで逮捕した。

(中略)

 同庁によると、同社は統一教会「南東京教区」の傘下企業で、田中容疑者が教区長に業務報告をするなどしていたことから、同庁では新世の販売活動が同教区の指示を受けていたとみている。新世については全国霊感商法対策弁護士連絡会(東京都新宿区)に、04年以降、14人から「印鑑を無理やり買わされた」などの相談が寄せられ、約840万円の被害が確認されている。

 同庁は新世が00年1月〜今年1月、印鑑約2000本を販売し、約7億円を売り上げたとみている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090611-OYT1T00202.htm?from=main4

 印鑑や表札などの販売会社「新世」(東京都渋谷区)による特定商取引法違反事件で、警視庁公安部は11日、同社社長の田中尚樹容疑者(51)ら同社幹部2人と20〜40代の販売員の女5人を同法違反(威迫・困惑)容疑で逮捕した。公安部は7人はいずれも世界基督教統一神霊協会統一教会)の会員とみており、同社の運営に関与したとみられる統一教会幹部の居住場所や渋谷区の教会施設などを同日、同容疑で家宅捜索した。

(中略)

 公安部は、霊感があるように装い高額な商品を売りつける「霊感商法」の疑いが強いと判断し、今年2〜3月、同社や関連先の印鑑卸売り会社などを捜索。統一教会と関連がある印鑑販売会社約300社の売り上げ一覧表▽販売から統一教会への勧誘までの流れを図解したマニュアルなどを押収したという。

 資料の分析で、統一教会本部(渋谷区)に近い同社はモデル店舗とされ、多い年で2億円を売り上げ全国トップクラスだったことや、同社が「特別伝道部隊」とされていたことが判明したという。顧客情報や売り上げが統一教会に送られた形跡もあり、公安部は、統一教会が印鑑販売を足がかりに、献金や会員を獲得していたとみている。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090611k0000e040009000c.html


「騙されない知恵を身に付ける教育」は急務です。
テレビ朝日のニュースでは、「新世」の社員が「無料で手相を見ます」と言って渋谷駅近くの事務所に誘い、印鑑を80万円で売ろうとした映像が公開されていました。
弁護士・紀藤正樹氏が「おカネの話が出た時点で『怪しい』と思わなければ」と語っていましたが、そのような当たり前にも思える心構えが当たり前ではない社会なのでしょう。
「自分は大丈夫」とは考えず、重大な決断は家族又は友人等に相談してから行なうことを徹底すべきでしょう。


なお、ジャーナリスト・有田芳生さん(新党日本副代表)は、今日逮捕及び家宅捜索が行なわれることを、昨日の時点でご存知だったようです。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2009/06/post_bfda.html


「水面下の激しい攻防」とは、何があったのでしょうか。
統一教会本部に対する捜査が、どこまで進められるのでしょうか。
興味深い展開になっています。