アレルギーの原因
今週日曜日放送のNHKスペシャル「病の起源 第6集 アレルギー」を録画して見ました。
私もアレルギー性鼻炎(スギ花粉及びハウスダストに反応)なので、スギ花粉が飛散する時期には毎年服薬しています。
いま日本人の約3分の1が花粉症に罹っているそうです。
以前の上司が「アレルギーになるのは、ひよわだからだ。自分が子供の頃は、スギ花粉を身体中に浴びていたが、花粉症にならなかった」などとバカなことを言っていたのを思い出します。
しかし、アレルギーは「有害なものに対する抵抗力の弱さ」ではなく、「無害なものを有害なものと間違えて体外に排出しようとする免疫の異常」であることは医学の常識です。
番組によると、アレルギーの原因にはいくつか考えられるが、「エンドトキシン」という物質との関連が最近分かってきたようです。
以下、番組でのエンドトキシンとの関連についての説明です。
幼少期、特に生後1年間での「家畜の傍での生活経験」の有無により、その後のアレルギー発症率に大きな差異が見られる。
→エンドトキシンが牛などの家畜の糞から発生するため。ただし、犬又は猫を飼うことは、その毛がアレルギーの原因になるリスクがあるので、アレルギー予防策にはならない。
兄弟・姉妹を比較すると、後に生まれた人ほどアレルギー疾患になっている割合が低い。
→先に生まれた子供が屋外からエンドトキシンを家庭内に持ち込むため。
日本では、昭和30年代以降に生まれた人は、20年代以前の人と較べてアレルギー発症率が格段に高い。
→日本人のライフスタイルが急変し、家畜から離れて生活する人が増えたのが昭和30年代であるため。
アレルギーの原因としては、ディーゼル排気との関連も以前から指摘されています。
日本で自動車が増えたのも、昭和30年代あたりでしょう。