麻生太郎氏も「日本は一民族」と発言している


国土交通大臣だった中山成彬氏が、就任から1週間も経たないうちに辞任しました。
成田空港反対派の住民について「ごね得というか、戦後教育が悪かった」、中山氏が文部科学大臣のときに全国学力テストを導入した理由に関して「日教組の強いところは学力が低い」、更には「日本はずいぶん内向きな、単一民族」などと、事実誤認だらけの発言には呆れるばかりです。


参考:「日教組強いと学力低い」中山説、調べてみれば相関なし
参考:日本の「端」が示す多様性


しかし、中山氏の発言について「甚だ不適切」「必然的に辞めていただいた」と記者会見で述べた総理大臣麻生太郎氏自身も、過去に「(日本は)一文化、一言語、一民族の国」などと言っているのです。
記者たちは、その点を追及しなかったのでしょうか。
麻生氏にも「必然的に辞めて」もらわなければならないのではないでしょうか。


自民党には、麻生氏及び中山氏以外にも、元総理大臣の中曽根康弘氏など、「日本人は単一民族」という趣旨の発言をした国会議員又は元国会議員が複数居るようです。
「その程度の認識の人々が、この国の政権を担ってきたのだ」と、日本の「失敗の歴史」を改めて認識させられました。