人間の命は消費の対象ではない!


先週日曜日に秋葉原無差別殺傷事件があり、3日前(土曜日)には岩手・宮城内陸地震が発生しました。

わずかな時間に7人の命が奪われた事件。山々が丸ごと崩れてしまった映像。

どちらも大変恐ろしいことです。

同じ週にこれほど重大な出来事が続いてしまうとは…


私が大学を卒業した1995年のことを思い出します。

1月に阪神・淡路大震災があり、3月にオウム真理教による地下鉄サリン事件が起きたのでした。


今年も、1995年も、新たに重大な出来事があれば、そちらの方が集中的に報道され、それまでの大ニュースはあまり扱われなくなったのです。

「どのようなニュースも、マスメディアでは消費の対象なのだなあ」と改めて思ってしまいます。


と、このようにマスメディア批判を展開しようとした私ですが、秋葉原無差別殺傷事件では、私自身の問題にも気付かされました。

今年、既に2件の「通り魔事件」があったことを忘れかけていたのです。

1月には東京都品川区の商店街で高校生が5人を切り付けた殺人未遂事件が、3月には茨城県土浦市の駅などで24歳の男がひとりを殺害し7人に重軽傷を負わせた事件があったばかりでした。


「死」に関するニュースを日常的に聞かされる中、慣らされている、と言うより「鈍感になっている」「感覚が麻痺している」状態を自覚し、「これではいけない!」と感じているところです。