学位工場、賞工場(1)


アメリカには、「キャンパスも教室もない、先生も居ない大学」があるそうです。

存在するのは、事務所及び事務員だけ。

「学費」を支払った者に対して、学習又は研究等の実績を、ほとんどあるいは全く問わず「学位」を発行するのです。

「おカネで学位を大量生産する」ことから、「学位工場」と呼ばれています。


規制緩和で大学の設置が容易になったために、このような「ペーパー大学」が多数存在するのだとか。

ですから、アメリカでは、学歴は「大卒」ではなく「どこの大学を出たか」が問われるそうです。


しかし、「学位工場」の存在は日本ではあまり知られておらず、「ニセ学位」を経歴に記載している者は少なからず居るようです。

「ペーパー大学」の客員教授を名乗っている者さえ居ます。


また、日本では「おカネを出せばもらえる賞」などというものもあります。

一見公的な賞であるかのような名称でも、一民間団体が発行しているものです。

私の知人のひとりにも、「寄付してください。そうすれば、あなたに賞を授与します」という連絡があったようです。
ニセ学位」のセールスもあったようですが…

これも、「賞を売買している」と考えるしかありません。


そのようなものは、むしろ持っていることが恥だと思うのですが、臆面もなくニセの賞を誇示する「受賞者」が居るから、「賞の売買」が成り立っているわけです。

わざわざ受賞したことを宣伝するためのWEBページを製作した者さえ居るのです。


「そんなに博士号や賞が欲しいの?」と不思議でなりません。

人間性を疑われるということも分からないのでしょうか…


最後に、学位工場に関するWEBサイトをご紹介します。

http://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/gakurekinet.htm

http://plaza.rakuten.co.jp/cat0857/diary/200505170000/

http://skyteam.iza.ne.jp/blog/entry/253229/

http://blog.m3.com/TL/20070801/3