「精神障害者への差別意識」を隠さない「適性検査サイコテスト」


今日、衆議院議員・三宅雪子さんのツイッターで、「適性検査サイコテスト」というインターネット上のサービスがあることを知りました。
http://twitter.com/miyake_yukiko35/status/224771494847332355


「サイコテスト」Webサイトのトップページを見ると、「精神的に病んだ人や頭がおかしくなった人を発見して、問題行動やトラブル・クレーム被害、うつ症状等のメンタルヘルス被害から、あなたの会社を守ります」「心理分析で人材リスク発見」とあります。
「頭がおかしくなった人」とは、精神障害者に対する差別的表現です。
http://www.psychotest.jp/


このサービスを提供する「株式会社トランジション」のWebサイトには、大きく「会社のムダをなくす会社」との宣伝文句が掲げられています。
http://www.transition.jp/


トランジション」の主な事業は、「サイコテスト」および「採用適性検査ファクターズイレブン」であるようです。
http://www.transition.jp/company/
http://www.factors11.jp/


したがって、「会社のムダ」とは、「ヒト、モノ、カネ、情報」の経営資源の中で、人的資源を指していることは明らかでしょう。
この企業にとって、精神障害者は「頭がおかしくなった人」であり、「会社のムダ」なのです。


トランジション」の代表者は、心理学を学んだ人物のようですが、これほど露骨に差別意識をインターネットで世界に公開してしまうとは驚きです。
http://www.transition.jp/company/profile.html


もっとも、企業経営者には、このような発想の人がほとんどなのかもしれません。
精神保健福祉士として、自分に何ができるかを考えています。


【追記】
この記事を投稿した2日後、「適性検査サイコテスト」サイトから、私が指摘した差別的表現の宣伝文句が削除されていました。
http://twitter.com/psw_yokohama/status/225567476086341632