「ホリエモン偽メール問題」の野田佳彦氏が「総理候補」?


財務大臣野田佳彦氏が次期総理の有力候補と報じられています。しかし、民主党所属衆議院議員・永田寿康氏が杜撰な調査に基づいて追及した「ホリエモン疑惑」、いわゆる「ホリエモン偽メール問題」当時、野田氏は国対委員長であり、代表だった前原誠司氏とともにダメダメ民主党執行部の中心人物でした。そのときの野田氏および前原氏の対応は極めてお粗末であり、永田氏の「共犯」と見なされても仕方ないでしょう。民主党を「子供の党」などと揶揄する人もいました。国会審議が空転したことで、多額の税金が浪費されたようです。野田氏および前原氏は党の役職を辞任しましたが、永田氏は議員辞職し、その後自殺しました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E6%B1%9F%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%95%8F%E9%A1%8C


そのような大失態にもかかわらず、民主党政権で野田氏および前原氏は主要閣僚を務めました。私には、「偽メール問題」だけでなく、野田氏の増税路線、前原氏のバカ正直発言からも、両者とも総理にふさわしいとは思えません。それでも、野田氏を民主党代表選挙に擁立する動きがあり、前原氏は最近の世論調査での「総理にふさわしい人」の上位に常に入ります。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20091022/p1


次の総理には、政権交代が多くの国民に「意義あるもの」と感じられるかどうか、日本の民主主義が政権交代のない「形だけ」のものに戻ってしまうかどうかがかかっています。ほとんどのマスメディアおよび大部分の政治家は、気付いているのかいないのか、この重大性に言及しません。
衆議院議員の任期は、最長でも残り約2年間。それまでに、民主党は多くの国民を満足させる成果を上げられるでしょうか。グループまたは年齢にかかわらず、力量のある人が結集しなければ無理でしょう。


いま総理候補として名前が挙げられる人々のほとんどは、力不足にしか見えません。そのような人物が組閣しても、支持率の上昇は一時的なものにしかならないのではないでしょうか。
野田氏および前原氏らによって信頼を失墜した民主党を立て直し、政権交代の基盤を整備したのが小沢一郎氏でした。いま総理大臣としてふさわしいのは、その小沢氏だと私は考えます。批判だけでなく「自分ならこうする」というビジョンを示してきたのが小沢氏です。「推定無罪の原則」を無視する党員資格停止処分のため、民主党代表選挙への立候補ができないのですが、何とか処分を解除することができないものでしょうか。それこそが、東日本大震災の被災者のためにもなると思うのですが…
http://mainichi.jp/select/today/news/20110614k0000m010068000c.html?inb=tw