「小沢一郎氏の政倫審出席」を無にする総理大臣・菅直人氏


今日、元民主党代表・小沢一郎氏が、本来必要ない政倫審出席を決断したのは、このままでは総理大臣・菅直人氏および幹事長・岡田克也氏らが小沢氏に離党勧告を行ない、民主党政権を潰したい勢力を利することになりかねなかったからでしょう。
それでも、ただ政倫審に出席するだけではなく、それを「ねじれ国会」で予算成立が厳しい状況の打開につなげようとしたのでしょう。
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2010/12/post-08d2.html
http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20101228


しかし、民主党政権を成功させるためには自らリスクを負う小沢氏の協力的姿勢を、菅氏は無にしてしまいそうです。

 「役員会でですね、この問題、早くけじめをつけようじゃないかという声が大勢で、その中で、次の通常国会が始まるまでに政倫審に出席をされたいと。これが党の決定です。ですから、小沢元代表にも、党の決定に従って頂きたいと、こう考えています」

http://www.asahi.com/politics/update/1228/TKY201012280371.html


この菅氏の発言は、野党がどのように反応するかに関わりなく、小沢氏に国会開会前の政倫審出席を求めるものです。
これでは、小沢氏が国会でいくら説明しても、野党およびマスメディアから「説明が不十分」「疑惑はますます深まった」などと非難され、予算の審議に支障をきたす可能性が高いと思います。
小沢氏は、それを理解しているからこそ「私が政倫審に出席するかどうかということが、国会審議を開始するための主たる条件ではないということであれば、国民の生活に最も関連の深い予算案の審議に全力で取り組み、その一日も早い成立を図らなければなりません。したがって、私はこの場合には、予算成立の後に出席したいと考えております」と述べたのではないでしょうか。


現在の民主党の執行部を交代させなければ、次の選挙で政権交代となり、「本当の民主主義の実現」が後退することでしょう。
民主党参議院議員・森ゆうこさんの危機感は、多くの人が共有しなければならないはずです。
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2010/12/post-6bc5.html
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2010/12/post-b58f.html