大関・琴光喜「野球賭博」報道のウラ


今週発売の「週刊新潮」で、大相撲大関琴光喜ら複数の日本相撲協会関係者が、違法の「野球賭博」に手を染めていたと報じられました。
「『大麻』『朝青龍』に続く第三の衝撃」との見出しには違和感を覚えます。なぜ八百長疑惑を挙げないのでしょうか。ライバル誌が八百長疑惑に熱心だったからでしょうか。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20100520/
http://news.google.co.jp/news/search?um=1&cf=all&ned=jp&hl=ja&q=%E9%87%8E%E7%90%83%E8%B3%AD%E5%8D%9A&cf=all&scoring=n

 この日発売の週刊新潮によると、琴光喜は5年以上前に、ある床山に誘われ、野球賭博に手を染めるようになった。昨年末、自分の受けるべき勝金数百万円の支払いをめぐり、賭博の仲介役の元力士らとトラブルになり、その後、暴力団元構成員から「世間に知られたら大変な騒ぎになる。口止め料を払え」「胴元の暴力団にも迷惑がかかる。1億円が必要だ」などと脅されたという。

 週刊新潮の報道に重大な関心を示した本所署は19日夜、佐渡ケ嶽部屋の関係者に接触し、任意での聴取を行ったという。佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「詳しいことは分からない」と話した。

http://www.sanspo.com/sports/news/100521/spf1005210503002-n1.htm

 同誌によると、琴光喜は5年以上前に、ある床山から野球賭博を持ちかけられ、仲介役の元力士を通じてやりとり。勝金数百万円の支払いをめぐり、仲介役の元力士らとトラブルになったという。

 その後、暴力団元構成員から逆に「世間に知られたら大変な騒ぎになる。口止め料としを払え」と脅され、数百万円を支払ってしまい、さらに要求がエスカレート。今年3月の大阪場所の最中に「胴元の暴力団にも迷惑がかかる。筋を通すためには1億円が必要だ」などと脅されたという。

 騒動には、琴光喜が相談を持ちかけたという親方らも登場。琴光喜のほか、複数の幕内力士が野球賭博にかかわっているとしている。 

http://www.zakzak.co.jp/sports/sumo_combat/news/20100520/smc1005201149000-n2.htm


琴光喜が1億円もの口止め料を要求されているとのことでしたが、この記事が事実だとしたら、なぜ明るみに出たのでしょうか。
週刊新潮」の報道内容を琴光喜は否定しており、元暴力団員が脅迫の事実を公表することは考えにくく、「仲介役の元力士」からの情報なのでしょう。


野球賭博を行なったとされる琴光喜および大嶽親方(元関脇貴闘力)らは、前回の相撲協会理事選挙で多数派の意向に反して貴乃花親方(元横綱)に投票したとのことです。
以前の雑誌記事によると、「貴乃花グループ」の親方たちには、理事選挙後「会場出入り口担当」などの雑用的職務しか与えられなかったとのことでした。貴乃花親方も、「相撲教習所長」という、恐らく理事としては最も重要ではないとされるポストに就いています。
今回の報道には、相撲協会の古い体質を維持したい主流派による「貴乃花グループ」への制裁、あるいは「貴乃花グループ潰し」の意図が働いていたのかもしれません。


賭博という違法行為があったのなら当然問題ですが、その裏には、より深い闇がありそうです。今後、元暴力団員が逮捕されることになれば、相撲協会暴力団との関係の実態が明らかになるのかもしれません。