大相撲及び野球と暴力


大相撲・時津風親方が解雇処分となったのは、入門したばかりの弟子への暴行及びその弟子が亡くなったことにより「日本相撲協会の名誉を失墜させた」ことを理由とするものでした。

しかし、有名力士でも相当な暴力を振るっていたことが報じられています。

横綱千代の富士は、現役時代、弟弟子に凄惨なリンチを行い、全治4週間の大怪我を負わせたそうです。
現在は九重親方となっていますが、相撲協会の「役員待遇」及び「審判部副部長」です。

同じく元横綱双羽黒が、弟弟子をエアガン又はナイフを用いてのイジメ、と言うより暴行及び傷害を行っていたことは、双羽黒の廃業騒動の中で広く知られました。

他にも、これまでに多くの力士が引退前に亡くなっているようです。


また、昨年高校野球での暴力が話題になりましたが、「報道された学校以外にもいくらでもある」と聞いています。

さらに、プロ野球でも、審判への暴行がテレビカメラの前で行われることが幾度もありました。
審判を骨折させたことのある星野仙一氏は、いま日本代表監督です。


「体育会系」と暴力の関係は深いようです。

そして、暴力に寛容な社会が、暴力が繰り返される土壌になっているのです。


暴力を振るう者は、多分ほとんどの場合「しつけだった」、「相手のためにやった」、「相手に問題があった」などと理由を述べて、自らの行為を正当化しようとします。

しかし、どんな理由があろうとも、暴行又は傷害は犯罪行為です。


暴力を排除した教育のできない者は、カウンセリングを受けて、自分の心の問題を見つめるべきでしょう。

同種の問題で、少なくとも今後発生するケースについては、一罰百戒として法の裁きを受けさせることを原則としなければならないと思います。