安倍内閣は、「自己中心、自己愛内閣」なのでは?


安倍内閣の支持率が低迷しています。

私はもともと支持していませんでしたが、最近は一層批判的に見るようになりました。


その一番の理由は、教育基本法です。
旧教育基本法は、なぜ変える必要があったのか。
あれほど大騒ぎしてまで。
しかも、国会審議は法律の重みを考えれば極めて短い期間で、広く国民の間で議論された訳でもありませんでした。
安倍総理大臣は、「教育基本法改正は、いじめなどの教育の問題に対処するための入口なので、これを行なわないと先に進めない」と主張していましたが、そのようなものは私には詭弁としか思えません。
実際に条文を読んでみれば、すぐに分かることです。
これを改正しなければいじめ問題に対処できないなどというような内容では、全くありません。
むしろ、この法律の理念が実現していないからこそ問題が起きているのではないかと考えます。

なのに、なぜ安倍総理大臣は、無理やり改正(共産党又は社民党風に言えば、改悪)したのでしょうか。


また、なぜ防衛庁防衛省にしたのか。
「省」に昇格させる必要があったのなら、なぜこれまでずっと「庁」だったのか。
それを「なぜ、いま」昇格させるのか。
その疑問を解消できるような説明は、ありません。


どちらも、「安倍内閣が歴史的成果を達成させた」という自己満足的目標のためだったのでしょうか。
でも、国民のためには、もっと優先してやらなければならないことがいくらでもあったはずです。
「国民の暮らしより、自己満足優先内閣」なのであれば、「ドーシヨーモナイカク(どうしようもない内閣)」だと言わざるを得ません。
教育基本法改正の対案を出したり、防衛省昇格に賛成した民主党民主党なのですが…


さらに安倍総理大臣は、年金問題でも「1年間で全て照合する」だなどと、とても実現不可能なような約束を公言してしまいました。
それでも臆面もなく「自民党は責任政党」だなどと、これまでのように言い続けるのでしょうか…
まず実態を明らかにしてからでないと対策は打ち出せない(その対策が有効かどうかが分からない)はずなのに、「国民が安心できるような対応をすぐに行なわなければならない」だなどと主張して、多くの「???」を残したまま無責任にも関係法案を通してしまいました。
参議院選挙を前に、「早くイメージを回復したい」という目的しかなかったのではないでしょうか。
本当は、国民の年金をもらえる権利を優先しなければならないのに…


結局、「自分たちは国会で多数派(衆議院では圧倒的多数)なのだから、何でも自分たちの好きなようにやっていいんだ!」という発想しかないのでは、としか思えないのです。
そうであれば、多数派でなくなるように選挙で変えていくしかないのでしょう。