山本太郎氏および三宅洋平氏には、期待していません


先月の参議院選挙で、生活の党の支援者を含め、脱原発を訴える人々には、山本太郎氏(無所属)および三宅洋平氏(緑の党)を支持する人が少なからずいたようです。
前者は東京選挙区で当選し、後者は比例区で多数の票を集めたものの落選しました。


両氏に期待する声は、私の周囲からも聞こえてきます。
私が応援してきた三宅雪子さん(生活の党)も、山本氏とは協力関係にあります。


山本氏は、俳優として磨いてきた表現力があります。
彼の演説の上手さは、認めます。
しかし、彼の情報発信の内容については、軽率と言わざるを得ないものがあります。
情報の裏を取らず、思い込みで発言する彼は、メディアリテラシー欠如と言われても仕方ありません。
政治家の基本的資質を欠いているだけでなく、脱原発運動全体の足を引っ張ることにもなりかねません。
生活の党の人々が、彼に協力を求めたことにより、世間から白い目で見られることにならないか心配しています。
http://matome.naver.jp/odai/2137395623585939401
http://www.huffingtonpost.jp/tooru-takeda/post_5251_b_3632881.html?utm_hp_ref=tw


三宅洋平氏は、ミュージシャンとして独特の魅力があります。
参議院選挙で注目されたことで、ミュージシャンとして成功するかもしれないと思います。
しかし、国会議員にふさわしい人物とは考えられません。
「福祉政策はよく分からないので、これから勉強する。人柄で選んでほしい」「自分はバカ」と語る彼の人柄が良いかどうか分かりませんが、彼を応援したいとは全く思いませんでした。
みどりの風の代表を務めた谷岡郁子さんは、参議院選挙後に、緑の党と組まなかった理由について「緑の党は『政党のようなもの』で、緑の党の活動は『政治のようなもの』だった」「政治というものは、習熟するのに大変難しいものであり、大変な努力を要するもの」と述べました。
政治は、全ての国民の生命および生活に関わる大切な分野であることを認識すれば、目新しさがあっても能力に疑問符の付く人物を国会に送り込もうとはしないはずです。
http://www.youtube.com/watch?v=xE_s7MlJbqI
http://www.youtube.com/watch?v=nOp5iCAIxO0


東京選挙区では、6年前にトップ当選を果たした大河原雅子氏が惨敗しました。
選挙とは、そのようなものです。
私が批判した両氏への有権者の支持も、一時的なものにすぎないと予想しています。
いま国会に必要なのは、「本物の政治家」であり、「経験」および「見識」だと考えています。