先月の総選挙は「不正選挙」だった?


先月の衆議院議員総選挙において、旧「日本未来の党」(現在の「生活の党」)の得票数が実際より少なく発表された、と主張する支持者および関係者がいます。
それが、もし事実であれば、とんでもないことです。


私も、生活の党を支持しています。
しかし、不正が行なわれた可能性はほとんどないと考えています。


開票作業において、全国的に、組織的に不正を行ない、それに関わった人々が全員秘密を守り続けることは、非常に困難です。
しかも、総選挙直前の各全国紙による選挙結果予測での旧「未来の党」の獲得議席数は、実際の獲得議席数とほぼ一致していました。
もし不正が行なわれたのであれば、その陰謀に複数の新聞社も加担したと考えなければ、辻褄が合わないのではないでしょうか。
それほど大規模な不正が行なわれることなど、ありうるのでしょうか。


未来の党は、総選挙の前月に結成されたばかりで、党名の周知すら不十分な状況でした。
マスメディアから叩かれ続けている小沢一郎氏が在籍していることで、悪いイメージ(虚像)を持つ有権者は少なくなかったでしょう。
小沢氏および旧未来の党を敵視する大部分のマスメディア、検察および自民党などが、わざわざ不正など行なわなくても、旧未来の党は、多くの議席を獲得できるような状況ではなかったと思います。
http://togetter.com/li/441741
http://togetter.com/li/429673


選挙で不正を行なうことの困難さ、不正によって期待できる利益の少なさ、不正によって予想されるリスクの大きさ。
それらに鑑みれば、「不正選挙」が行なわれたと考えることには、相当無理があると言わざるをえません。
オウム真理教が結成した「真理党」が総選挙で惨敗したとき、彼らが「不正選挙」と主張したことを連想してしまいました。


今の日本には生活の党が必要だと私は確信しています。
だからこそ、かえって支持を失わせかねない言動は慎んでほしいと願っています。
(2013年7月、加筆、修正)