学校およびマスメディアが、カルト宗教を支えている!


高校生のとき、正確には高校2年生のとき、私は、オウム真理教および統一教会などのカルト信者とほぼ同じ心理状態に陥っていました。特定の宗教に入信したことはないのですが、大川隆法幸福の科学教祖)などの、「霊魂、霊界が実在する」とする本を夢中になって読んでいました。カウンセラーのお世話になっていたこともあり、「カルト信者の心理」からは短期間で抜け出すことができましたが。
http://d.hatena.ne.jp/psw_yokohama/20070719/p1


現在も、統一教会の信者は真っ暗闇の中で操られ、財産および時間などを奪われ、参議院議員・有田芳生さんなどの「反統一教会活動家」を必死になって誹謗中傷しています。反社会的行為を繰り返す宗教は「破壊的カルト」と呼ばれますが、それ以外にも、世界中の様々な宗教は、人々の助け合いを促進するなどの良い面もありますが、悲惨な争いを引き起こしてもいます。


宗教は「○○教祖は△△の生まれ変わり」などの結論ありきで、それを証明しようともしない。それにもかかわらず、その結論を前提に、膨大な教義を構築する。まるで、基礎(土台)がない超高層ビルのようなものです。そのような建物に住むのは極めて危険だとしか思えません。


立派な建物があっても、その土台は地面の下なので、目に見えない。本当に土台が存在するのか、証明しない。証明しようともしない。それが、様々な宗教に共通する問題だと思うのです。「事実かどうか分からないことを事実と断定している」という大問題に気付いた、当時高校生の私の「心の基本習慣」は、「鵜呑みにする」から「疑問を持つ」に大きく転換しました。「宗教に共通する問題は、恐らく、宗教の前提が事実ではないことを暗示しているのであろう」と。


学校およびマスメディアは、人々に日々「鵜呑みにする訓練」を受けさせています。大量の知識を覚えるためには効率的ではあるのですが、大きなリスクを伴うことを認識しなければなりません。カルト、悪質商法、詐欺などに騙される人は、「疑問を持つ訓練」が不足していたのでしょう。マスメディアによる「小沢一郎氏抹殺キャンペーン」に多くの人が騙されて、最近の世論調査では毎回小沢氏に否定的な回答が多数を占めています。


「教育改革」とは、まさにこのような問題の解決のために行なわれるべきです。騙されにくくする教育は、その人が、自分を守るために必要なのです。最も大切な知恵のひとつです。権力側は、鵜呑みにする国民が好ましいと考える傾向にあるかもしれませんが、もし民主党政権がこの改革を実行できれば、政権交代の大きな成果であったと後世に評価されることでしょう。